※あくまで手引きに記載された試験範囲として、内容をまとめたものです。
※既に試験に受かっている方はここの記載だけを当てにしないでください。
※成分名前の☆は三重県の平成25~29年での第三章の試験にて、名称が登場した回数です。(1回以上登場した年を1とカウントしています。また、名称のみを参照し、問題内容までは見ていません)
【禁】禁忌、【相】相談、【重】重篤な副作用、【副】その他の副作用、【注】備考等
(OTC添付文書への表記方法に従う。そのため、手引きでは「避ける」といった表現も【禁】ではなく【相】に当たるものもある。基本的にどのような表記だろうが『ダメ』だと考えれば問題ない)
●生薬
☆☆牛黄[強心、血圧降下、興奮鎮静]
・ウシ科、ウシの胆嚢中に生じた結石
⇒風邪薬
牛黄[解熱]
・ウシ科、ウシの胆嚢中に生じた結石
麝香[強心、呼吸中枢刺激により呼吸機能を高める、意識をはっきりさせる]
(強心薬より転記)
・シカ科、ジャコウジカの雄の麝香腺分泌物
☆羚羊角[緊張や興奮鎮静]
・ウシ科、サイカレイヨウ等の角
☆☆沈香[鎮静、健胃、強壮]
・ジンチョウゲ科、ジンコウ、その他同属植物の材、特にその辺材の材質中に黒い樹脂が沈着した部分
竜脳[気つけ]
(強心薬より転記)
・主要物質のボルネオールによる中枢神経系の刺激作用
(※手引きに記載は無いが、リュウノウジュの精油から得られる生薬)
熊胆[健胃(苦味)]
(胃腸薬(健胃系)より転記)
・クマ科、ヒグマその他近縁動物の胆汁を乾燥したもの
・ウシ等に由来する「動物胆」が用いられることもある
・後述の消化成分としても使われる
・【相】肝臓病(肝臓の働きを高めるため)
☆丁子[健胃(芳香)]
(胃腸薬(健胃系)より転記)
・フトモモ科、チョウジの蕾
⇒口腔咽喉含嗽薬
丁子[芳香による清涼感]
⇒歯痛歯槽膿漏薬
丁子油[殺菌、抗炎症]
・フトモモ科、チョウジの蕾又は葉を水蒸気蒸留して得た精油
番紅花[鎮静、鎮痛、滞った月経促進。日局:(煎薬として)冷え症、血色不良]
(婦人薬より転記)
・アヤメ科、サフランの柱頭
☆人参(蔘)[神経系興奮、副腎皮質機能亢進]
(滋養強壮薬より転記)
・ウコギ科、オタネニンジンの細根を除いた根又は軽く湯通ししたもの
・高麗人参(蔘)、朝鮮人参(蔘)とも呼ばれる
(※一般的な野菜の人参はセリ科であり別物)
☆☆甘草[抗炎症、気道粘膜からの分泌促進。日局:(煎薬として)激しい咳、口内炎、しわがれ声、痔や脱肛の痛み]
(鎮咳去痰薬より転記)
・マメ科、ウラルカンゾウ又はグリキルリザ・グラブラの根及びストロン、ときに周皮を除いたもの
・グリチルリチン酸を含む
・【禁】長期連用(1g↑/1日)
・【相】むくみ、心臓病、腎臓病、高血圧、高齢者(1g↑/1日)
・【注】甘草は甘味料としても利用されている
(出題回数に漢方のカンゾウを含むかの問いは含まない)
(ストロン:匍匐茎とも言い、地上を這って伸びる茎のことで、そこから新たに育ち広がっていく)
●漢方[体力](含カンゾウ、マオウ、ダイオウ)
☆柴胡加竜骨牡蠣湯[中等度↑](ダ)
(以下の内容は睡眠鎮静薬より転記)
・精神不安、動悸、不眠、便秘等を伴う高血圧の随伴症状、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘
・【相】虚弱、胃腸が弱く下痢しやすい、瀉下薬服用中
・【重】肝機能障害、間質性肺炎
・【副】腹痛、激しい腹痛を伴う下痢
☆桂枝加竜骨牡蠣湯[中等度↓](カ)
(以下の内容は睡眠鎮静薬より転記)
・疲れやすい、興奮しやすいもの:神経質、不眠症、小児夜泣き、夜尿症、眼精疲労、神経症
☆抑肝散[中等度↑↓](カ)
(以下の内容は睡眠鎮静薬より転記)
・神経が昂り、怒りやすい、イライラ等があるもの:神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症、歯軋り、更年期障害、血の道症
・【相】動くと息が苦しい、疲れやすい、足がむくむ、急に体重が増えた(心不全の可能性)
☆抑肝散加陳皮半夏[中等度](カ)
(以下の内容は睡眠鎮静薬より転記)
・やや消化器が弱く、神経が昂り怒りやすい、イライラ等があるもの:神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症、更年期障害、血の道症、歯軋り
☆☆小建中湯[虚弱](カ)
・疲労しやすく腹痛が有る、血色が優れない、時に動悸、手足の火照り、冷え、寝汗、鼻血、頻尿や多尿などを伴うもの:小児虚弱体質、疲労倦怠、慢性胃炎、腹痛、神経質、小児夜尿症、夜泣き