※あくまで手引きに記載された試験範囲として、内容をまとめたものです。
※既に試験に受かっている方はここの記載だけを当てにしないでください。
※成分名前の☆は三重県の平成25~29年での第三章の試験にて、名称が登場した回数です。(1回以上登場した年を1とカウント。また、名称のみを参照)
【禁】禁忌、【相】相談、【重】重篤な副作用、【副】その他の副作用、【注】備考等
(OTC添付文書への表記方法に従う。そのため、手引きでは「避ける」といった表現も【禁】ではなく【相】に当たるものもある。基本的にどのような表記だろうが『ダメ』だと考えれば問題ない)
●漢方[体力](含カンゾウ、マオウ、ダイオウ)
☆☆☆黄連解毒湯[中等度↑](-)
・のぼせ気味で顔色が赤い、イライラして落ち着かない傾向のもの:鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹、皮膚炎、皮膚の痒み、口内炎
・【相】虚弱
・【重】肝機能障害、間質性肺炎、腸間膜静脈硬化症
・【注】鼻出血、二日酔いでの使用は5,6回に止め、改善しない場合は相談
☆☆防已黄耆湯[中等度↓](カ)
・疲れやすい、汗のかきやすい傾向のもの:肥満に伴う関節痛、むくみ、多汗症、肥満
・【重】肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症
☆☆☆防風通聖散[充実](カ、マ、ダ)
・腹部に皮下脂肪が多い、便秘がちなもの:高血圧や肥満に伴う動悸、肩凝り、のぼせ、むくみ、便秘、蓄膿症、湿疹、皮膚炎、ふきでもの、肥満症
・【禁】[併用]瀉下薬
・【相】虚弱、胃腸が弱い、下痢、発汗傾向
・【重】肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症
・【副】激しい腹痛を伴う下痢
・【注】便秘での使用は1週間に止め、改善しない場合は相談
(※手引きには「小児に対する適用は無い」と記載されているが、医療用としては安全性が確立されていないが、OTCでは2歳以上で使用できる製品が存在する)
☆☆大柴胡湯[充実](ダ)
・脇腹から鳩尾あたりにかけて苦しい、便秘傾向のもの:胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩凝り、頭痛、便秘、神経症、肥満症
・【相】虚弱、胃腸が弱い、下痢
・【重】肝機能障害、間質性肺炎
・【副】激しい腹痛を伴う下痢
・【注】常習便秘、高血圧に伴う便秘での使用は1週間に止め、改善しない場合は相談
☆☆清上防風湯[中等度↑](カ)
・赤ら顔でときにのぼせがあるもの:にきび、顔面や頭部の湿疹や皮膚炎、赤鼻(酒さ)
・【相】胃腸が弱い
・【重】肝機能障害、偽アルドステロン症
・【副】食欲不振、胃部不快感
・【注】本剤の服用で症状が進行することが稀にある
●生薬
☆☆附子[血液循環改善、利尿、鎮痛]
・キンポウゲ科、ハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工したもの
・化合物の解熱鎮痛成分と違い、プロスタグランジンを抑制しないため胃腸障害は無い
☆☆☆葛根[解熱、鎮痙]
・マメ科、クズの周皮を除いた根
☆☆柴胡[抗炎症、鎮痛]
・セリ科、ミシマサイコの根
☆☆防風[発汗、解熱、鎮痛、鎮痙]
・セリ科、ボウフウの根及び根茎
升麻[発汗、解熱、解毒、消炎]
・キンポウゲ科、サラシナショウマ、フブキショウマ等の根茎
☆茯苓[利尿、健胃、鎮静]
・サルノコシカケ科、マツホドの菌核で通例、外層をほとんど除いたもの
☆☆連翹[鎮痛、抗菌]
・モクセイ科、レンギョウ又はシナレンギョウの果実
☆☆山楂子[健胃、消化促進]
・バラ科、サンザシ又はオオミサンザシの偽果をそのまま又は、縦切り、もしくは、横切したもの
・同属のセイヨウサンザシの葉は、血行促進、強心