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22.鼻炎用薬

※あくまで手引きに記載された試験範囲として、内容をまとめたものです。

※既に試験に受かっている方はここの記載だけを当てにしないでください。

※成分名前の☆は三重県の平成25~29年での第三章の試験にて、名称が登場した回数です。(1回以上登場した年を1とカウント。また、名称のみを参照)

【禁】禁忌、【相】相談、【重】重篤な副作用、【副】その他の副作用、【注】備考等

(OTC添付文書への表記方法に従う。そのため、手引きでは「避ける」といった表現も【禁】ではなく【相】に当たるものもある。基本的にどのような表記だろうが『ダメ』だと考えれば問題ない)

 

●スプレー式について

・使用前に鼻をかむ(鼻汁と共に逆流する可能性)

●鼻炎用薬について

【禁】長期連用

●アドレナリン作動成分

・鼻粘膜の血管収縮に充血や腫れ緩和

鼻粘膜の血管からの吸収で全身に影響を与える恐れ【相】に影響)

・【注】過度の使用(反応が悪くなり、逆に鼻詰まりを起こす可能性)

(鎮咳去痰薬より転記)

【相】心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害(ただし、プソイドエフェドリン塩酸塩は【禁】(プソイドエフェドリン塩酸塩については内服アレルギー用薬等を参照))

☆ナファゾリン塩酸塩

(特記事項なし)

☆☆フェニレフリン塩酸塩

(特記事項なし)

☆☆テトラヒドロゾリン塩酸塩

(特記事項なし)

 

●抗ヒスタミン成分

・くしゃみや鼻汁緩和

(※何故か手引きに記載が無いが、抗ヒスタミン配合の点鼻薬は下記アレルギー用内服薬等と同じ注意事項がある)


⇒アレルギー用内服薬等

【禁】機械類の操作(眠気等)

【相】排尿困難、緑内障

【副】排尿困難、口渇、便秘

☆☆☆クロルフェニラミンマレイン酸塩

(特記事項なし)

ケトチフェン

(特記事項なし)

 

●抗アレルギー成分

☆☆☆☆クロモグリク酸ナトリウム

・肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制

アレルギー性ではないものには効果が無い

【相】アレルギーによるものか分からない

【相】3日の使用で改善しない(原因が別の可能性)

【相】アレルギー治療中(減感作療法等。妨げになる恐れ)

【相】2週間以上の使用改善が見られても

【重】ショック

 

●局所麻酔成分

・鼻粘膜の過敏性、痛みや痒み抑制

☆☆リドカイン

(痔疾用薬より転記)

【重】ショック

リドカイン塩酸塩

・リドカインと同じ

 

●殺菌消毒成分

・二次感染防止

☆☆☆ベンザルコニウム塩化物

効果○:細菌、真菌

効果×:結核菌、ウイルス

ベンゼトニウム塩化物

・ベンザルコニウム塩化物と同じ

☆☆☆セチルピリジニウム塩化物

・ベンザルコニウム塩化物と同じ

 

●抗炎症成分

☆☆☆グリチルリチン酸カリウム

・ステロイドに似ている(ステロイドについては後に説明)

大量摂取は偽アルドステロン症を発症恐れ

【禁】長期連用(40mg↑/1日)

【相】むくみ、心臓病、腎臓病、高血圧、高齢者(40mg↑/1日)

【注】グリチルリチン酸は甘味料としても利用されている

 

●受診観奨

蓄膿症等の慢性のものは対象外(緩和はするが原因を除く訳ではない)

・ポリープへのOTC使用は適切ではない

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投稿日:2017年7月1日 更新日:

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