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23.眼科用薬

※あくまで手引きに記載された試験範囲として、内容をまとめたものです。

※既に試験に受かっている方はここの記載だけを当てにしないでください。

※成分名前の☆は三重県の平成25~29年での第三章の試験にて、名称が登場した回数です。(1回以上登場した年を1とカウント。また、名称のみを参照)

【禁】禁忌、【相】相談、【重】重篤な副作用、【副】その他の副作用、【注】備考等

(OTC添付文書への表記方法に従う。そのため、手引きでは「避ける」といった表現も【禁】ではなく【相】に当たるものもある。基本的にどのような表記だろうが『ダメ』だと考えれば問題ない)

 

●眼科用薬について

・人工涙液(点眼):涙液成分を補う。疲れ、渇き、コンタクトレンズ装着時の不快感等

・一般点眼薬(点眼):疲れ、かゆみ、充血等の抑制

・抗菌性点眼薬(点眼):結膜炎、ものもらい等

・アレルギー用点眼薬(点眼):アレルゲン(花粉等)による痒み、充血等の緩和

・洗眼薬:洗浄、眼病予防

【副】発疹、発赤、痒み

●点眼薬について

まぶたやまつげに容器の先端が付かないように使用(触れたところから雑菌が液中に入り込む可能性)

・多ければ効果が増すわけではない(液が鼻腔内に流れ、そこからの吸収で副作用の可能性)

・鼻腔内に流れるのを防ぐために目頭を押さえると効果的

添付文書に使用可の記載の無い製品のコンタクトレンズ装着中の使用はしない(コンタクトレンズが防腐剤を吸収し、角質にダメージを与える可能性)

 

●ピント調節機能改善成分

☆☆☆☆ネオスチグミンメチル塩酸塩

・目の霞みや疲れの原因はピント調節機能が低下している

そもそもピント調節とは

アセチルコリン毛様体に作用して調節をする

なぜ機能が低下するのか

・目の酷使でコリンエステラーゼ(分解酵素)の働きが活発になる

だから

アセチルコリンが分解され、働きが低下するため

この成分がすることは……

コリンエステラーゼの働き抑制

 

●アドレナリン作動成分

・充血緩和

【相】緑内障(眼圧上昇)

【相】5,6日の使用で改善が見られない

☆ナファゾリン塩酸塩

(特記事項なし)

ナファゾリン硝酸塩

(特記事項なし)

☆エフェドリン塩酸塩

(特記事項なし)

☆☆テトラヒドロゾリン塩酸塩

(特記事項なし)

 

●抗炎症成分

☆☆☆☆リゾチーム塩酸塩

(口腔咽喉含嗽薬より転記)

【禁】鶏卵アレルギー(成分の元のため)

【重】ショック

☆☆☆グリチルリチン酸カリウム

(特記事項なし)


⇒風邪薬等

・ステロイドに似ている

大量摂取は偽アルドステロン症を発症恐れ

【禁】長期連用(40mg↑/1日)

【相】むくみ、心臓病、腎臓病、高血圧、高齢者(40mg↑/1日)

【注】グリチルリチン酸は甘味料としても利用されている

ベルベリン硫酸塩

(特記事項なし)

☆イプシロン-アミノカプロン酸

(特記事項なし)

☆プラノプロフェン

・非ステロイド性抗炎症

 

●組織修復成分

☆☆アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)

(特記事項なし)

☆☆☆☆アラントイン

(特記事項なし)

 

●収斂成分

・眼粘膜の蛋白質と結合、皮膜を形成し外部刺激から保護

硫酸亜鉛水和物

(特記事項なし)

 

●乾燥を防ぐ成分

☆☆☆コンドロイチン硫酸(コンドロイチン硫酸ナトリウム)

(特記事項なし)


⇒滋養強壮薬

・軟骨組織の主成分、軟骨成分の形成や修復

・関節痛、筋肉痛等改善、ビタミンB1と組み合わされる

☆ヒドロキシプロピルメチルセルロース

(特記事項なし)

☆ポリビニルアルコール

(特記事項なし)

☆ヒアルロン酸ナトリウム

・有効成分ではなく、添加物として使用され、コンドロイチン硫酸ナトリウムと結合し、粘稠ねんちゅう性を高める

 

●抗ヒスタミン成分

・痒み抑制

【禁】[併用(点鼻薬)]機械類の操作(眠気の可能性)

(※ただし、全ての点眼薬に記載があるわけではない)

☆☆☆☆ジフェンヒドラミン塩酸塩

(特記事項なし)


⇒アレルギー用内服薬等

【禁】授乳中

☆☆☆クロルフェニラミンマレイン酸塩

(特記事項なし)

ケトチフェン

(特記事項なし)

 

●抗アレルギー成分

☆☆☆☆クロモグリク酸ナトリウム

・肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制

アレルギー性ではないものには効果が無い

【相】2日の使用で改善しない(原因が別の可能性)

(鼻炎用薬より転記)

【相】アレルギーによるものか分からない

【相】アレルギー治療中(減感作療法等。妨げになる恐れ)

【相】2週間以上の使用改善が見られても

【重】ショック

 

●抗菌成分

☆☆☆スルファメトキサゾール[サルファ剤]

・ブドウ球菌等による結膜炎やものもらい等の改善

・効果○:細菌(※全てではない

・効果×:真菌、ウイルス

(※結核菌にはかつては使われていたが、現在は使われていない)

・【注】3,4の使用で改善しない

スルファメトキサゾールナトリウム[サルファ剤]

・スルファメトキサゾールと同じ

ホウ酸

・洗眼薬として用時水に溶解、結膜嚢の洗浄消毒

・防腐剤として添加物で配合されていることも

 

●無機塩類

・涙液の主成分は電解質(ナトリウム等)


⇒胃腸薬(健胃系)等

・【相】腎臓病(無機塩類の排泄遅れ、体内に貯留しやすくなる)

塩化カリウム

(特記事項なし)

塩化カルシウム

(特記事項なし)

塩化ナトリウム

(特記事項なし)

硫酸マグネシウム

(特記事項なし)


⇒胃腸薬(健胃系)

【相】腎臓病(高マグネシウム血症を生じる恐れ)

リン酸水素ナトリウム

(特記事項なし)

リン酸二水素カリウム

(特記事項なし)

 

●ビタミン成分

☆☆☆ビタミンA

・視細胞が光を感受する反応に関与


⇒滋養強壮薬

主成分:レチノール(レチノール酢酸エステル、ビタミンA油、肝油等)

夜間視力維持、皮膚や粘膜機能の正常化

目の乾燥感、夜盲症(とり目)緩和、ビタミンの補給

【相】妊娠3ヶ月以内、妊娠疑い、妊娠希望(10000国際単位(以下IU)以上を妊娠3ヶ月前から3ヶ月摂ったことで新生児の先天異常のリスクが上昇の報告があり、OTC(服用)での含有量は1日最大4000IUまでと決められている)

☆☆☆ビタミンB2

・角質の酵素消費能を増加、組織呼吸亢進

・B2欠乏に関与する角膜炎の改善


⇒滋養強壮薬

主成分:リボフラビン(リボフラビン酪酸エステル、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム等)

脂質の代謝に関与、皮膚や粘膜機能の正常化

口角炎、口唇炎、口内炎、舌炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび、肌荒れ、赤鼻、目の充血、目のかゆみ、ビタミンの補給

・【注】尿が黄色くなる(元の成分の色であり、問題は無い)

パンテノール

・自律神経系の伝達物質賛成に重要、目の調節機能回復促進

パントテン酸カルシウム

・パンテノールと同じ


⇒滋養強壮薬

・皮膚や粘膜機能維持

☆☆ビタミンB6

・アミノ酸代謝、神経伝達物質の合成に関与


⇒滋養強壮薬

主成分:ピリドキシン(ピリドキシン塩酸塩、ピリドキサールリン酸エステル)

蛋白質の代謝に関与、皮膚や粘膜、神経機能の維持

口角炎、口唇炎、口内炎、舌炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび、肌荒れ、手足のしびれ、ビタミンの補給

☆☆ビタミンB12

・眼の調節機能補助


⇒滋養強壮薬

主成分:コバラミン(シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン塩酸塩)

赤血球の形成補助、神経機能の正常化

☆☆☆☆☆ビタミンE

・血行促進による結膜充血、疲れ眼改善


⇒滋養強壮薬

主成分:トコフェロール(トコフェロール、トコフェロール酢酸エステル等)

抗酸化、血流改善

末梢血管障害による肩凝りや首筋の凝り、手足の痺れ、手足の冷え、しもやけ、更年期の肩凝りや首筋のこり、ひえ、手足のしびれ、のぼせ、月経不順、ビタミンの補給

・【相】生理が早く来る、経血量が多い(女性ホルモン調整によるもので一時的なものであるが、出血が長く続く場合は要相談

アスパラギン酸カリウム

・新陳代謝促進、目の疲れ改善

アスパラギン酸マグネシウム

・アスパラギン酸カリウムと同じ

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投稿日:2017年7月1日 更新日:

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