※あくまで手引きに記載された試験範囲として、内容をまとめたものです。
※既に試験に受かっている方はここの記載だけを当てにしないでください。
※成分名前の☆は三重県の平成25~29年での第三章の試験にて、名称が登場した回数です。(1回以上登場した年を1とカウント。また、名称のみを参照)
【禁】禁忌、【相】相談、【重】重篤な副作用、【副】その他の副作用、【注】備考等
(OTC添付文書への表記方法に従う。そのため、手引きでは「避ける」といった表現も【禁】ではなく【相】に当たるものもある。基本的にどのような表記だろうが『ダメ』だと考えれば問題ない)
●ビタミン成分
・微量で体内の代謝に重要だが、生体内で産生できない又は十分な産生が行えない
・外部からの摂取が必要
・多く摂れば改善が早まるわけではない
・脂溶性ビタミンは過剰摂取により過剰症を生じる恐れ
☆☆☆ビタミンA
・主成分:レチノール(レチノール酢酸エステル、ビタミンA油、肝油等)
・夜間視力維持、皮膚や粘膜機能の正常化
・目の乾燥感、夜盲症(とり目)緩和、ビタミンの補給
・【相】妊娠3ヶ月以内、妊娠疑い、妊娠希望(10000国際単位(以下IU)以上を妊娠3ヶ月前から3ヶ月摂ったことで新生児の先天異常のリスクが上昇の報告があり、OTC(服用)での含有量は1日最大4000IUまでと決められている)
☆☆ビタミンB1
・主成分:チアミン(チアミン塩化物塩酸塩、フルスルチアミン塩酸塩等)
・炭水化物からのエネルギー産生に必要、神経機能の正常化、腸管運動促進
・神経痛、筋肉痛、関節痛、手足のしびれ、便秘、眼精疲労、脚気、ビタミンの補給
☆☆☆ビタミンB2
・主成分:リボフラビン(リボフラビン酪酸エステル、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム等)
・脂質の代謝に関与、皮膚や粘膜機能の正常化
・口角炎、口唇炎、口内炎、舌炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび、肌荒れ、赤鼻、目の充血、目のかゆみ、ビタミンの補給
・【注】尿が黄色くなる(元の成分の色であり、問題は無い)
☆☆ビタミンB6
・主成分:ピリドキシン(ピリドキシン塩酸塩、ピリドキサールリン酸エステル)
・蛋白質の代謝に関与、皮膚や粘膜、神経機能の維持
・口角炎、口唇炎、口内炎、舌炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび、肌荒れ、手足のしびれ、ビタミンの補給
☆☆ビタミンB12
・主成分:コバラミン(シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン塩酸塩)
・赤血球の形成補助、神経機能の正常化
☆☆ビタミンC
・主成分:アスコルビン酸(アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム等)
・抗酸化作用、メラニンの産生抑制、皮膚や粘膜機能の正常化
・しみ、そばかす、日焼けやかぶれによる色素沈着、歯茎や鼻の出血の予防、ビタミンの補給
☆☆☆☆ビタミンD
・主成分:カルシフェロール(エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール)
・腸管でのカルシウム吸収や尿細管でのカルシウム再吸収促進し、骨の形成補助
・骨歯の発育不良、くる病予防、ビタミンの補給
・【副】便秘、吐き気、嘔吐、腹痛、食欲減退、多尿(初期症状として出ると高カルシウム血症の可能性)
☆☆☆☆☆ビタミンE
・主成分:トコフェロール(トコフェロール、トコフェロール酢酸エステル等)
・抗酸化、血流改善
・末梢血管障害による肩凝りや首筋の凝り、手足の痺れ、手足の冷え、しもやけ、更年期の肩凝りや首筋のこり、ひえ、手足のしびれ、のぼせ、月経不順、ビタミンの補給
・【相】生理が早く来る、経血量が多い(女性ホルモン調整によるもので一時的なものであるが、出血が長く続く場合は要相談)
ナイアシン(☆ニコチン酸アミド、ニコチン酸)
・皮膚や粘膜機能維持
パントテン酸カルシウム
・ナイアシンと同じ
ビオチン
・ナイアシンと同じ
●カルシウム成分
・骨歯の形成に必要、筋肉収縮、血液凝固、神経機能に関与
クエン酸カルシウム
・虚弱体質、腺病質における骨歯の発育促進や脆弱予防に
・【相】長期連用(カルシウムの過剰摂取は高カルシウム血症に繋がる)
グルコン酸カルシウム
・クエン酸カルシウムと同じ
乳酸カルシウム
・クエン酸カルシウムと同じ
沈降炭酸カルシウム
・クエン酸カルシウムと同じ
●アミノ酸成分他
☆システイン
・髪、爪、肌等に存在するアミノ酸
・メラニン生成抑制及び排出促進、肝臓でアルコールを分解する酵素の働き補助かつアセトアルデヒドに直接反応し代謝促進
・色素沈着症(しみ、そばかす等)、全身倦怠、二日酔い、にきび、湿疹、蕁麻疹、かぶれ等の緩和
☆☆アミノエチルスルホン酸(タウリン)
・筋肉や神経等のあらゆる部分に存在、細胞の機能正常化に重要
・肝機能改善
☆☆☆アスパラギン酸ナトリウム
・骨格筋の疲労の原因となる乳酸分解促進
☆ヘスペリジン
・ビタミン様物質
・ビタミンCの吸収補助
☆☆☆コンドロイチン硫酸(コンドロイチン硫酸ナトリウム)
・軟骨組織の主成分、軟骨成分の形成や修復
・関節痛、筋肉痛等改善、ビタミンB1と組み合わされる
☆☆☆グルクロノラクトン
・肝臓の働き補助、肝血流促進
・全身倦怠感、疲労時の栄養補助
☆☆ガンマ-オリザノール
・抗酸化作用、ビタミンE等と組み合わされる
カルニチン塩化物
(胃腸薬(健胃系)より転記)
・生体内に存在する有機酸の一種
・働きは必ずしも明らかにされていない
・胃液分泌促進、胃の運動を高める、胃壁の循環血流増加
●生薬
・【禁】[薬用酒]手術や出産直後等で出血しやすい
・【禁】[薬用酒]機械類の操作
☆人参(蔘)[神経系興奮、副腎皮質機能亢進]
・ウコギ科、オタネニンジンの細根を除いた根又は軽く湯通ししたもの
・高麗人参(蔘)、朝鮮人参(蔘)とも呼ばれる
(※一般的な野菜の人参はセリ科であり別物)
☆地黄[血行改善、強壮、鎮静、鎮痛]
(婦人薬より転記)
・ゴマノハグサ科、アカヤジオウ等の根又はそれを蒸したもの
当帰[血行改善、強壮、鎮静、鎮痛]
(婦人薬より転記)
・セリ科、トウキ又はホッカイトウキの根を通例、湯通ししたもの
☆川芎[血行改善、強壮、鎮静、鎮痛]
(婦人薬より転記)
・セリ科、センキュウの根茎を通例、湯通ししたもの
☆☆牛黄[強心、血圧降下、興奮鎮静]
(強心薬より転記)
・ウシ科、ウシの胆嚢中に生じた結石
⇒風邪薬
牛黄[解熱]
・ウシ科、ウシの胆嚢中に生じた結石
☆☆☆鹿茸[強心、強壮、血行促進]
(強心薬より転記)
・シカ科、マンシュウアカジカ又はマンシュウジカの雄のまだ角化していないか、僅かに角化した幼角
淫羊藿[強壮、血行促進、強精]
・メギ科、エピメディウム・ブレビコルヌム、イカリソウ等の地上部
反鼻[強壮、血行促進、強精]
・内臓を取り除いたマムシ
薏苡仁[鼻荒れ、いぼ]
・イネ科、ハトムギの種皮を除いた種子
・ビタミンB2やB6主薬製剤、瀉下薬等の補助
大棗[強壮]
・クロウメモドキ科、ナツメの果実
☆五味子[強壮]
・マツブサ科、チョウセンゴミシの果実
⇒鎮咳去痰薬
☆五味子[鎮咳]
・マツブサ科、チョウセンゴミシの果実
山茱萸[強壮]
・ミズキ科、サンシュユの偽果の果肉
山薬[強壮]
・ヤマノイモ科、ヤマノイモ又はナガイモの周皮を除いた根茎
黄耆[強壮]
・マメ科、キバナオウギ又はナイモウオウギ等の根
☆何首烏[強壮]
・タデ科、ツルドクダミの塊根
⇒皮膚薬(抗菌、頭皮等)
何首烏[脂質代謝を高める]
・タデ科、ツルドクダミの塊根
●漢方[体力](含カンゾウ、マオウ、ダイオウ)
十全大補湯[虚弱](カ)
・病後や術後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血
・【相】胃腸が弱い
・【副】胃部不快感
☆☆補中益気湯[虚弱](カ)
・元気が無い、胃腸の働きが衰えて疲れやすいもの:虚弱体質、疲労倦怠、病後や術後の衰弱、食欲不振、寝汗、感冒
・【重】間質性肺炎、肝機能障害