※あくまで手引きに記載された試験範囲として、内容をまとめたものです。
※既に試験に受かっている方はここの記載だけを当てにしないでください。
※成分名前の☆は三重県の平成25~29年での第三章の試験にて、名称が登場した回数です。(1回以上登場した年を1とカウント。また、名称のみを参照)
【禁】禁忌、【相】相談、【重】重篤な副作用、【副】その他の副作用、【注】備考等
(OTC添付文書への表記方法に従う。そのため、手引きでは「避ける」といった表現も【禁】ではなく【相】に当たるものもある。基本的にどのような表記だろうが『ダメ』だと考えれば問題ない)
●女性ホルモン成分
・人工的に合成された女性ホルモンの一種で、膣粘膜又は外陰部に適用され、吸収されて循環血液中に移行
・【禁】妊婦、妊娠疑い(胎児の先天性異常発生の可能性)
・【禁】授乳中
・【禁】長期連用(血栓や乳癌、脳卒中の発生の可能性)
(※添付文書に「【禁】長期連用」の記載は無いが、血栓や乳癌、脳卒中等は【禁】に違いは無く、3ヶ月以上の使用は乳房と子宮の検査を半年に1回はするようと記載)
☆☆エチニルエストラジオール
(特記事項なし)
☆エストラジオール
(特記事項なし)
●生薬
番紅花[鎮静、鎮痛、滞った月経促進。日局:(煎薬として)冷え症、血色不良]
・アヤメ科、サフランの柱頭
☆香附子[鎮静、鎮痛、滞った月経促進]
・カヤツリグサ科、ハマスゲの根茎
☆川芎[血行改善、強壮、鎮静、鎮痛]
・セリ科、センキュウの根茎を通例、湯通ししたもの
当帰[血行改善、強壮、鎮静、鎮痛]
・セリ科、トウキ又はホッカイトウキの根を通例、湯通ししたもの
☆地黄[血行改善、強壮、鎮静、鎮痛]
・ゴマノハグサ科、アカヤジオウ等の根又はそれを蒸したもの
芍薬[鎮痛鎮痙、鎮静]
(解熱鎮痛薬より転記)
・ボタン科、シャクヤクの根
牡丹皮[鎮痛鎮痙、鎮静、内臓痛]
(解熱鎮痛薬より転記)
・ボタン科、ボタンの根皮
酸棗仁[神経の興奮・緊張緩和]
(睡眠鎮静薬より転記)
・クロウメモドキ科、サネブトナツメの種子
☆鹿子草(吉草根)[神経の興奮・緊張緩和]
(睡眠鎮静薬より転記)
・オミナエシ科、カノコソウの根茎及び根
☆☆甘草[抗炎症、気道粘膜からの分泌促進。日局:(煎薬として)激しい咳、口内炎、しわがれ声、痔や脱肛の痛み]
(鎮咳去痰薬より転記)
・マメ科、ウラルカンゾウ又はグリキルリザ・グラブラの根及びストロン、ときに周皮を除いたもの
・グリチルリチン酸を含む
・【禁】長期連用(1g↑/1日)
・【相】むくみ、心臓病、腎臓病、高血圧、高齢者(1g↑/1日)
・【注】甘草は甘味料としても利用されている
(出題回数に漢方のカンゾウを含むかの問いは含まない)
(ストロン:匍匐茎とも言い、地上を這って伸びる茎のことで、そこから新たに育ち広がっていく)
☆☆黄連[健胃(苦味)抗菌、抗炎症。日局:(粉末として)止瀉(収斂)]
(胃腸薬(健胃系)より転記)
・キンポウゲ科、オウレン等又はコプティス・テータの根を殆ど除いた根茎
☆蒼朮[健胃(芳香)]
(胃腸薬(健胃系)より転記)
・キク科、ホソバオケラ等又はそれらの雑種の根茎
白朮[健胃(芳香)]
(胃腸薬(健胃系)より転記)
・キク科、オケラの根茎又はオオバナオケラの根茎
大黄[瀉下(大腸刺激)]
(胃腸薬(整腸系)より転記)
・タデ科、ショウヨウダイオウ、タングートダイオウ等又はそれらの種間雑種の通例、根茎
・センノシドを含む
・妊婦、妊娠疑いの人は避ける
(※手引きには「特に」ということで記載があるが、添付文書では【禁】ではなく、【相】に変わりは無い)
・【禁】授乳中(乳児に下痢が生じる恐れ)
・【注】ダイオウを構成生薬に含む漢方でも瀉下作用があるため、(便秘で無い人は)下痢が副作用として現れる可能性
☆木通[利尿]
(泌尿器用薬より転記)
・アケビ科、アケビ又はミツバアケビの蔓性の茎を通例、横切りしたもの
☆茯苓[利尿、健胃、鎮静]
(その他の漢方と生薬より転記)
・サルノコシカケ科、マツホドの菌核で通例、外層をほとんど除いたもの
●ビタミン成分
☆☆ビタミンB1
(特記事項なし)
⇒滋養強壮薬
・主成分:チアミン(チアミン塩化物塩酸塩、フルスルチアミン塩酸塩等)
・炭水化物からのエネルギー産生に必要、神経機能の正常化、腸管運動促進
・神経痛、筋肉痛、関節痛、手足のしびれ、便秘、眼精疲労、脚気、ビタミンの補給
☆☆☆ビタミンB2
(特記事項なし)
⇒滋養強壮薬
・主成分:リボフラビン(リボフラビン酪酸エステル、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム等)
・脂質の代謝に関与、皮膚や粘膜機能の正常化
・口角炎、口唇炎、口内炎、舌炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび、肌荒れ、赤鼻、目の充血、目のかゆみ、ビタミンの補給
・【注】尿が黄色くなる(元の成分の色であり、問題は無い)
☆☆ビタミンB6
(特記事項なし)
⇒滋養強壮薬
・主成分:ピリドキシン(ピリドキシン塩酸塩、ピリドキサールリン酸エステル)
・蛋白質の代謝に関与、皮膚や粘膜、神経機能の維持
・口角炎、口唇炎、口内炎、舌炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび、肌荒れ、手足のしびれ、ビタミンの補給
☆☆ビタミンB12
(特記事項なし)
⇒滋養強壮薬
・主成分:コバラミン(シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン塩酸塩)
・赤血球の形成補助、神経機能の正常化
☆☆ビタミンC
(特記事項なし)
⇒滋養強壮薬
・主成分:アスコルビン酸(アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム等)
・抗酸化作用、メラニンの産生抑制、皮膚や粘膜機能の正常化
・しみ、そばかす、日焼けやかぶれによる色素沈着、歯茎や鼻の出血の予防、ビタミンの補給
☆☆☆☆☆ビタミンE
(特記事項なし)
⇒滋養強壮薬
・主成分:トコフェロール(トコフェロール、トコフェロール酢酸エステル等)
・抗酸化、血流改善
・末梢血管障害による肩凝りや首筋の凝り、手足の痺れ、手足の冷え、しもやけ、更年期の肩凝りや首筋のこり、ひえ、手足のしびれ、のぼせ、月経不順、ビタミンの補給
・【相】生理が早く来る、経血量が多い(女性ホルモン調整によるもので一時的なものであるが、出血が長く続く場合は要相談)
●その他
☆☆アミノエチルスルホン酸(タウリン)
(特記事項なし)
⇒滋養強壮薬
・筋肉や神経等のあらゆる部分に存在、細胞の機能正常化に重要
・肝機能改善
☆☆☆グルクロノラクトン
(滋養強壮薬より転記)
・肝臓の働き補助、肝血流促進
・全身倦怠感、疲労時の栄養補助
☆人参(蔘)[神経系興奮、副腎皮質機能亢進]
(滋養強壮薬より転記)
・ウコギ科、オタネニンジンの細根を除いた根又は軽く湯通ししたもの
・高麗人参(蔘)、朝鮮人参(蔘)とも呼ばれる
(※一般的な野菜の人参はセリ科であり別物)
●漢方[体力](含カンゾウ、マオウ、ダイオウ)
温経湯[中等度↓](カ)
・手足が火照り唇が乾くもの:月経不順、月経困難、こしけ、更年期障害、不眠、神経症、湿疹、皮膚炎、足腰の冷え、しもやけ、手荒れ
・【相】胃腸が弱い
温清飲[中等度](-)
・皮膚はかさかさして色艶が悪い、のぼせるもの:月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症、湿疹、皮膚炎
・【相】胃腸が弱い、下痢
・【重】肝機能障害
・【副】胃部不快感、下痢
☆☆加味逍遙散[中等度↓](カ)
・肩がこり疲れやすい、精神不安や苛立ち等の精神神経症状、時に便秘傾向のもの:冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症
・【相】胃腸が弱い
・【重】肝機能障害、腸間膜静脈硬化症
・【副】吐き気、嘔吐、胃部不快感、下痢
☆☆桂枝茯苓丸[比較的体力あり](-)
・時に下腹部痛、肩凝り、頭重、めまい、のぼせて足冷え等のあるもの:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩凝り、めまい、頭重、打ち身、しもやけ、しみ、湿疹、皮膚炎、にきび
・【相】虚弱
・【重】肝機能障害
☆五積散[中等度~やや虚弱](カ、マ)
・冷えがあるもの:胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、更年期障害、感冒
・【相】虚弱、胃腸が弱い、発汗傾向
柴胡桂枝乾姜湯[中等度↓](カ)
・冷え症、貧血気味、神経過敏、動悸、息切れ、時に寝汗、頭部発汗、口渇があるもの:更年期障害、血の道症、不眠症、神経症、動悸、息切れ、風邪の後期、気管支炎
・【重】間質性肺炎、肝機能障害
四物湯[虚弱]()
・冷え症で皮膚が乾燥、色艶の悪い体質、胃腸障害の無いもの:月経不順、月経異常、更年期障害、血の道症、冷え症、霜焼け、しみ、貧血、産後や流産後の疲労回復
・【相】虚弱、胃腸が弱い、下痢
・【副】胃部不快感、腹痛、下痢
☆桃核承気湯[中等度↑](カ、ダ)
・のぼせて便秘しがちなもの:月経不順、月経困難、月経痛、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状、痔疾、打撲
・【相】虚弱、胃腸が弱い、下痢
・【副】激しい腹痛を伴う下痢
☆当帰芍薬散[虚弱](-)
・冷え症で貧血傾向、疲労しやすい、時に下腹部痛、頭重、めまい、肩凝り、耳鳴り、動悸等があるもの:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後や流産による障害、めまい、立ち眩み、頭重、肩凝り、腰痛、足腰の冷え、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り、低血圧
・【相】胃腸が弱い
・【副】胃部不快感