※あくまで手引きに記載された試験範囲として、内容をまとめたものです。
※既に試験に受かっている方はここの記載だけを当てにしないでください。
※成分名前の☆は三重県の平成25~29年での第三章の試験にて、名称が登場した回数です。(1回以上登場した年を1とカウントしています。また、名称のみを参照)
【禁】禁忌、【相】相談、【重】重篤な副作用、【副】その他の副作用、【注】備考等
(OTC添付文書への表記方法に従う。そのため、手引きでは「避ける」といった表現も【禁】ではなく【相】に当たるものもある。基本的にどのような表記だろうが『ダメ』だと考えれば問題ない)
●「風邪」とは
・主にウイルスが鼻や喉等に感染して起こる上気道の急性炎症の総称(医学的には「風邪症候群」と呼称)
・通常、数日~約1週間で自然寛解(寛解:全治とはまではいかないが、治まっておだやかな状態)
●原因
・約8割がウイルス感染が原因。他には細菌感染、アレルギー、冷気・乾燥によるものもある
・原因の大半を占めるウイルスは200種類以上といわれており、季節や時期による種類は異なる
●「風邪」に似た症状
・喘息やアレルギー性鼻炎、リウマチや結核、肺炎等があり、急激な発熱を伴ったり、4日以上症状が続く、症状が重篤な場合は「風邪」ではない可能性がある
・「お腹に来る風邪(胃腸風邪)」は、「風邪」ではなく、「ウイルス性胃腸炎」である場合が多い
●「流行性感冒(インフルエンザ)」との違い
・ウイルスによる呼吸器感染によるもので「風邪」と同じだが、感染力の強さ及び重症化しやすい点で区別して扱われる
●風邪薬について
・風邪の諸症状の緩和を目的とされ、「総合感冒薬」とも呼称
・対症療法であり、原因となっているウイルス自体を消滅させたり、増殖を抑えるものではない(風邪を治すではない)
・免疫によってウイルスが消滅すれば自然治癒するため、安静にし、栄養や水分を十分に摂ることが基本
・「風邪」=「総合感冒薬」ではなく、症状がはっきりしている場合は、それにあった薬を使用することが望ましい(例えば、咳が強いなら鎮咳去痰薬を使用する等)。でないと、不要な成分が副作用を意味も無く招く恐れがある
●解熱鎮痛成分(化学合成成分)
(解熱鎮痛薬より転記)
・プロスタグランジン産生抑制(アセトアミノフェンは除く)
・腎臓での水分再吸収を促進し、循環血流量が増えることで発汗促進
・【禁】長期連用
・【禁】飲酒
・【相】心臓病、腎臓病、肝臓病、胃・十二指腸潰瘍
・【重】ショック、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、喘息(「アスピリン喘息」。ただし、アスピリンに限らない)
☆☆☆☆☆アスピリン(アセチルサリチル酸)[サリチル酸系]
(解熱鎮痛薬より転記)
・他の解熱鎮痛成分に比べ胃腸障害が起きやすい(アスピリンアルミニウムとして軽減を図ったものもある)
・医療用医薬品としては血栓予防薬としても使われる
・【禁】15歳未満(ライ症候群の可能性)
・【禁】出産予定12週以内(血液を凝固しにくくする作用)
・【重】肝機能障害
☆サリチルアミド[サリチル酸系]
(解熱鎮痛薬より転記)
・【禁】水痘(水疱瘡)やインフルエンザに罹っていたり、疑いのある15歳未満
☆☆☆☆エテンザミド[サリチル酸系]
(解熱鎮痛薬より転記)
・痛みが神経を伝わるのを抑える働きが強いという仕組みを利用し、他の解熱鎮痛成分と組み合わされることが多い。代表的なのが、「アセトアミノフェン」「カフェイン」「エテンザミド」による『ACE処方』
・【禁】水痘(水疱瘡)やインフルエンザに罹っていたり、疑いのある15歳未満
☆☆☆☆☆アセトアミノフェン
(解熱鎮痛薬より転記)
・主に中枢作用による解熱鎮痛のため、胃腸障害が少なく、空腹時に使用できる製品も存在
・代わりに末梢での抗炎症作用は期待できない
・飲酒が多い人に重篤な副作用が起こりやすい(※そもそも服用前後の飲酒は、解熱鎮痛成分を配合した風邪薬及び解熱鎮痛薬では禁忌だが、特に日常的に飲酒している人は注意)
・【重】皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、
中毒性表皮壊死融解症、急性汎発性発疹膿疱症、間質性肺炎、腎障害、肝機能障害
☆☆☆☆☆イブプロフェン
(解熱鎮痛薬より転記)
・アスピリン(アセチルサリチル酸)に比べ、胃腸障害が少ない
・抗炎症作用もあり、頭痛、咽頭痛、生理痛、腰痛等に使用されることが多い
・【禁】15歳未満
・【禁】出産予定日12週以内
・【相】胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン氏病既往歴(再発の可能性)
・【相】全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病(無菌性髄膜炎を生じやすい)
・【重】肝機能障害、腎障害、無菌性髄膜炎
☆☆イソプロピルアンチピリン
(解熱鎮痛薬より転記)
・解熱鎮痛作用が比較的強い、代わりに抗炎症は弱い
・(現時点で)OTC唯一のピリン系(アスピリンやサザピリンはピリン系ではない)
・薬疹(ピリン疹)に注意
●解熱鎮痛成分(生薬)
(解熱鎮痛薬より転記)
・解熱及び鎮痛の仕組みがが化学合成成分とは異なるため、それらを避けなければならない場合にも使用できる
地竜[解熱]
(解熱鎮痛薬より転記)
・フトミミズ科、内部を除いたもの
生姜[発汗による解熱補助]
(解熱鎮痛薬より転記)
・ショウガ科、ショウガの根茎
⇒胃腸薬(健胃系)
生姜[健胃(芳香)]
・ショウガ科、ショウガの根茎
☆桂皮[発汗による解熱補助]
(解熱鎮痛成分より転記)
・クスノキ科、シンナモムム・カッシアの樹皮又は周皮の一部を除いたもの
⇒胃腸薬(健胃系)
桂皮[健胃(芳香)]
・クスノキ科、シンナモムム・カッシアの樹皮又は周皮の一部を除いたもの
☆☆牛黄[解熱]
・ウシ科、ウシの胆嚢中に生じた結石
⇒強心薬
牛黄[強心、血圧降下、興奮鎮静]
・ウシ科、ウシの胆嚢中に生じた結石
☆川芎[血行改善、強壮、鎮静、鎮痛]
(婦人薬より転記)
・セリ科、センキュウの根茎を通例、湯通ししたもの
☆香附子[鎮静、鎮痛、滞った月経促進]
(婦人薬より転記)
・カヤツリグサ科、ハマスゲの根茎
☆☆☆葛根[解熱、鎮痙]
(その他の漢方と生薬より転記)
・マメ科、クズの周皮を除いた根
☆☆柴胡[抗炎症、鎮痛]
(その他の漢方と生薬より転記)
・セリ科、ミシマサイコの根
☆☆防風[発汗、解熱、鎮痛、鎮痙]
(その他の漢方と生薬より転記)
・セリ科、ボウフウの根及び根茎
升麻[発汗、解熱、解毒、消炎]
(その他の漢方と生薬より転記)
・キンポウゲ科、サラシナショウマ、フブキショウマ等の根茎
●抗ヒスタミン成分(くしゃみ、鼻水抑制)
(アレルギー用内服薬より転記)
・【禁】機械類の操作(眠気等)
・【相】排尿困難、緑内障
・【副】排尿困難、口渇、便秘
☆☆☆クロルフェニラミンマレイン酸塩
(特記事項なし)
カルビノキサミンマレイン酸塩
(特記事項なし)
☆☆☆メキタジン
(アレルギー用内服薬より転記)
・【重】ショック、肝機能障害、血小板減少
☆クレマスチンフマル酸塩
(特記事項なし)
☆☆☆☆ジフェンヒドラミン塩酸塩
(アレルギー用内服薬より転記)
・【禁】授乳中
●抗コリン成分(くしゃみ、鼻水抑制)
(胃腸鎮痛鎮痙薬より転記)
・【禁】機械類の操作
・【相】心臓病、緑内障、排尿困難、高齢者
・【副】目の霞み、眩しさ、火照り、頭痛、眠気、口渇、便秘、排尿困難
☆(☆)ベラドンナ総アルカロイド
(アレルギー用内服薬より転記)
・ベラドンナ(ナス科、草本)の葉や根にアルカロイド(副交感神経系抑制)を含む
(ベラドンナについて問われたのが1回)
ヨウ化イソプロパミド
(アレルギー用内服薬より転記)
(特記事項なし)
●アドレナリン作動成分(鼻粘膜の充血緩和、気管支拡張)
(鎮咳去痰薬より転記)
・気管支の拡張で呼吸を楽にする
・【相】心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害(プソイドエフェドリン塩酸塩を除く(後述参照))
☆☆☆メチルエフェドリン塩酸塩
(鎮咳去痰薬より転記)
・依存性
・【相】授乳中(一部が乳汁中へ移行)
メチルエフェドリンサッカリン塩
(鎮咳去痰薬より転記)
・メチルエフェドリン塩酸塩と同じ
☆麻黄[気管支拡張、発汗促進、利尿]
(鎮咳去痰薬より転記)
・マオウ科、マオウ又はエフェドラ・エクイセチナの地上茎
(登場回数に漢方製剤のマオウを含むかどうかの問いは対象外)
☆☆☆☆☆プソイドエフェドリン塩酸塩
(アレルギー用内服薬より転記)
・他と比べると中枢神経系に対する作用が強い
・依存性
・【禁】心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害
・【相】[併用]モノアミン酸化酵素阻害薬(パーキンソン病治療に使用)
・【副】不眠、神経過敏、めまい、頭痛、排尿困難
●鎮咳成分(麻薬性)
・延髄の咳嗽中枢に作用
☆☆コデインリン酸塩
(鎮咳去痰薬より転記)
・【禁】長期連用
・【禁】授乳中(血液胎盤関門を成分の一部が通過し胎児へ移行するため)
・【禁】※12歳未満(2019年度より完全実施)
・【副】便秘
(※平成30年3月の手引き改訂よって追加されたもので、平成29年以前の過去試験では問われていない)
☆☆☆☆ジヒドロコデインリン酸塩
(鎮咳去痰薬より転記)
・コデインリン酸塩と同じ
●鎮咳成分(非麻薬性)
☆デキストロメトルファン臭化水素酸塩
(特記事項なし)
☆☆☆ノスカピン
(特記事項なし)
チペピジンヒベンズ酸塩
(特記事項なし)
☆クロペラスチン塩酸塩
(特記事項なし)
☆南天実[鎮咳]
(鎮咳去痰薬より転記)
・メギ科、シロミナンテン又はナンテンの果実
●去痰成分
☆☆☆☆グアイフェネシン
(鎮咳去痰薬より転記)
・気道粘膜からの粘液分泌促進
グアヤコールスルホン酸カリウム
(鎮咳去痰薬より転記)
・気道粘膜からの粘液分泌促進
☆☆☆ブロムヘキシン塩酸塩
(鎮咳去痰薬より転記)
・分泌促進、溶解・低分子化、繊毛運動促進
エチルシステイン塩酸塩
(鎮咳去痰薬より転記)
・痰中の粘性蛋白質を溶解・低分子化して粘性を弱める
車前草[去痰。日局:(煎薬として)鎮咳]
(鎮咳去痰薬より転記)
・オオバコ科、オオバコの花期の全草
☆セネガ[去痰]
(鎮咳去痰薬より転記)
・ヒメハギ科、セネガ又はヒロハセネガの根
・[1.2g↑/1日]糖尿病の検査値に影響する(改善と誤認)
桔梗[去痰、鎮咳(痰を伴う咳)]
(鎮咳去痰薬より転記)
・キキョウ科、キキョウの根
☆石蒜[去痰]
(鎮咳去痰薬より転記)
・ヒガンバナ科、ヒガンバナの鱗茎
・セキサンのエキスは「白色濃厚セキサノール」とも呼ばれる
☆桜皮[去痰]
(鎮咳去痰薬より転記)
・バラ科、ヤマザクラ又はその他近縁植物の通例、周皮を除いた樹皮
●抗炎症
ブロメライン
・蛋白質分解酵素で炎症物質を分解する
・【相】血液凝固異常(血が固まりにくく、出血しやすい状態)の出血傾向悪化
・【相】肝機能障害、肝臓病(副作用の発現up)
・【副】鼻血、血痰等(血液凝固異常でない人)
☆セミアルカリプロティナーゼ
・ブロメラインの内容と同じ
・去痰(痰粘液の粘り気を弱める)
☆☆トラネキサム酸
・気炎物質の産生抑制
・【相】血栓(血栓(脳血栓や心筋梗塞等)を溶けにくくする)
☆☆☆グリチルリチン酸二カリウム
・ステロイドに似ている(ステロイドについては後に説明)
・大量摂取は偽アルドステロン症を発症恐れ
・【禁】長期連用(40mg↑/1日)
・【相】むくみ、心臓病、腎臓病、高血圧、高齢者(40mg↑/1日)
・【注】グリチルリチン酸は甘味料としても利用されている
☆☆甘草[抗炎症、気道粘膜からの分泌促進。日局:(煎薬として)激しい咳、口内炎、しわがれ声、痔や脱肛の痛み]
(鎮咳去痰薬より転記)
・マメ科、ウラルカンゾウ又はグリキルリザ・グラブラの根及びストロン、ときに周皮を除いたもの
・グリチルリチン酸を含む
・【禁】長期連用(1g↑/1日)
・【相】むくみ、心臓病、腎臓病、高血圧、高齢者(1g↑/1日)
・【注】甘草は甘味料としても利用されている
(出題回数に漢方のカンゾウを含むかの問いは含まない)
(ストロン:匍匐茎とも言い、地上を這って伸びる茎のことで、そこから新たに育ち広がっていく)
カミツレ[抗炎症、抗菌]
(歯痛歯槽膿漏薬より転記)
・キク科、カミツレの頭花
●漢方[体力](含カンゾウ、マオウ、ダイオウ)
☆☆☆葛根湯[中等度↑](カ、マ)
・感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻風邪、鼻炎、頭痛、肩凝り、筋肉痛、手や肩の痛み
・【相】虚弱、胃腸が弱い、発汗傾向
・【重】肝機能障害、偽アルドステロン症
・【副】悪心、胃部不快感
☆☆☆☆麻黄湯[充実](カ、マ)
・風邪の引き始め、寒気がして発熱、頭痛、咳、節々が痛く汗が出ていないもの:感冒、鼻風邪、気管支炎、鼻詰まり
・【禁】虚弱
・【相】胃腸が弱い、発汗傾向
・【副】悪心、胃部不快感、発汗過多、全身脱力感
☆☆小柴胡湯[中等度](カ)
・脇腹から鳩尾にかけて苦しい、食欲不振、苦味、舌に白苔がつくもの:食欲不振、吐き気、胃炎、胃痛。胃腸虚弱、疲労感、風邪の後期
・【相】インターフェロン製剤で治療中
・【相】虚弱
・【重】間質性肺炎、肝機能障害
・【副】膀胱炎様症状(頻尿、排尿痛等)
☆☆柴胡桂枝湯[やや虚弱~中等度](カ)
・腹痛を伴い、微熱、寒気、頭痛、吐き気等があるもの:胃腸炎、風邪の中期~後期
・【重】間質性肺炎、肝機能障害
・【副】膀胱炎様症状(頻尿、排尿痛等)
☆☆☆☆小青竜湯[やや虚弱~中等度](カ、マ)
・薄い水様の痰を伴う咳、鼻水が出るもの:気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症
・【相】虚弱、胃腸が弱い、発汗傾向
・【重】肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症
・【副】悪心、胃部不快感
☆桂枝湯[虚弱](カ)
・汗が出るもの:風邪の初期
☆香蘇散[虚弱](カ)
・神経過敏で気分が優れない、胃腸の弱いもの:風邪の初期、血の道症
☆☆半夏厚朴湯[中等度↑↓](-)
(鎮咳去痰薬より転記)
・気分が塞いで咽喉や食道部に異物感、時に動悸、眩暈、嘔気等を伴う不安神経症、神経性胃炎、悪阻、咳、しわがれ声、喉のつかえ感
☆☆☆麦門冬湯[中等度↓](カ)
(鎮咳去痰薬より転記)
・痰が切れにくい、時に強く咳き込み、又は咽頭の乾燥感があるもの:咳、気管支炎、気管支喘息、咽頭炎、しわがれ声
・【相】水様痰の多い
・【重】間質性肺炎、肝機能障害
●鎮静成分
☆アリルイソプロピルアセチル尿素
・脳の興奮抑制により痛覚を鈍くする
・依存性が高い
・【禁】機械類の操作(眠気)
☆☆☆ブロモバレリル尿素(ブロムワレリル尿素)
・アリルイソプロピルアセチル尿素と同じ
・【相】妊婦、妊娠疑い
●制酸成分
・解熱鎮痛成分による胃腸障害の軽減
・胃腸薬のような胃腸症状に対する効果の表記は出来ない
ケイ酸マグネシウム[マグネシウム]
(胃腸薬(健胃)より転記)
・【注】下痢(マグネシウムは瀉下薬にも使われる)
☆酸化マグネシウム[マグネシウム]
(胃腸薬(健胃)より転記)
・ケイ酸マグネシウムと同じ
乾燥水酸化アルミニウムゲル[アルミニウム]
(胃腸薬(健胃)より転記)
・【禁】透析療法中、長期連用(アルミニウム脳症等の可能性)
・【注】便秘(アルミニウムは止瀉薬にも使われる)
●カフェイン類
・解熱鎮痛成分の補助であり、抗ヒスタミン成分等の眠気を取り除くものではない
☆☆☆☆☆カフェイン、無水カフェイン、安息香酸ナトリウムカフェイン
(眠気防止薬より転記)
・利尿作用
・摂取量の上限は、200mg/1回、500mg/1日
・【禁】心臓病、胃酸過多、胃潰瘍、長期連用
・【相】妊婦、妊娠疑い、授乳中
・【副】震え、めまい、不安、不眠、頭痛、胃腸障害、動悸
●ビタミン成分
・風邪の際に消耗しやすいビタミンの補給
☆☆ビタミンC
(特記事項なし)
⇒滋養強壮薬
・主成分:アスコルビン酸(アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム等)
・抗酸化作用、メラニンの産生抑制、皮膚や粘膜機能の正常化
・しみ、そばかす、日焼けやかぶれによる色素沈着、歯茎や鼻の出血の予防、ビタミンの補給
☆☆ビタミンB1
(特記事項なし)
⇒滋養強壮薬
・主成分:チアミン(チアミン塩化物塩酸塩、フルスルチアミン塩酸塩等)
・炭水化物からのエネルギー産生に必要、神経機能の正常化、腸管運動促進
・神経痛、筋肉痛、関節痛、手足のしびれ、便秘、眼精疲労、脚気、ビタミンの補給
☆☆☆ビタミンB2
(特記事項なし)
⇒滋養強壮薬
・主成分:リボフラビン(リボフラビン酪酸エステル、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム等)
・脂質の代謝に関与、皮膚や粘膜機能の正常化
・口角炎、口唇炎、口内炎、舌炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび、肌荒れ、赤鼻、目の充血、目のかゆみ、ビタミンの補給
・【注】尿が黄色くなる(元の成分の色であり、問題は無い)
☆☆アミノエチルスルホン酸(タウリン)
(特記事項なし)
⇒滋養強壮薬
・筋肉や神経等のあらゆる部分に存在、細胞の機能正常化に重要
・肝機能改善
☆人参(蔘)[神経系興奮、副腎皮質機能亢進]
(滋養強壮薬より転記)
・ウコギ科、オタネニンジンの細根を除いた根又は軽く湯通ししたもの
・高麗人参(蔘)、朝鮮人参(蔘)とも呼ばれる
(※一般的な野菜の人参はセリ科であり別物)
竹節人参[強壮]
・ウコギ科、トチバニンジンの根茎を通例、湯通ししたもの
⇒皮膚薬(抗菌、頭皮等)
竹節人参[血行促進、抗炎症]
・ウコギ科、トチバニンジンの根茎を通例、湯通ししたもの
●主な副作用、相互作用
重篤な副作用
・[共通]ショック、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、喘息、間質性肺炎
・[配合成分による]肝機能障害、偽アルドステロン症、腎障害、無菌性髄膜炎
その他の副作用
・[共通]皮膚症状(発疹等)、消化器症状(吐き気等)、めまい等
・[配合成分による]眠気、口渇、便秘、排尿困難等
相互作用
・【禁】[併用]他の風邪薬、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、アレルギー用薬、鎮静薬、睡眠改善薬
・【禁】飲酒
眠気防止薬
・カフェイン