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05.鎮暈薬

※あくまで手引きに記載された試験範囲として、内容をまとめたものです。

※既に試験に受かっている方はここの記載だけを当てにしないでください。

※成分名前の☆は三重県の平成25~29年での第三章の試験にて、名称が登場した回数です。(1回以上登場した年を1とカウントしています。また、名称のみを参照し、問題内容までは見ていません)

【禁】禁忌、【相】相談、【重】重篤な副作用、【副】その他の副作用、【注】備考等

(OTC添付文書への表記方法に従う。そのため、手引きでは「避ける」といった表現も【禁】ではなく【相】に当たるものもある。基本的にどのような表記だろうが『ダメ』だと考えれば問題ない)

 

鎮暈ちんうん

・吐き気を抑制するが、悪阻つわりに伴う吐き気への使用は不適切

3歳未満は自律神経系の未発達ゆえに乗り物酔いはほとんど起こらない

【禁】機械類の操作(眠気、眩しさ、霞み)

 

●抗眩暈めまい成分

☆☆☆☆ジフェニドール塩酸塩

内耳にある前庭神経の調節、内耳への血流改善

・抗ヒスタミンと共通する薬理があり、抗ヒスタミンや抗コリンと同じような副作用もある

【相】排尿困難、緑内障

【副】頭痛、排尿困難、眠気、まぶしさ、口渇、浮動感、不安定感

 

●抗ヒスタミン成分

・嘔吐中枢への刺激や自律神経反射を抑制

(アレルギー用内服薬より転記)

【禁】機械類の操作(眠気等)

【相】排尿困難、緑内障

【副】排尿困難、口渇、便秘

☆☆☆ジメンヒドリナート(ジフェンヒドラミンテオクル酸塩)

【禁】授乳中

☆☆メクリジン塩酸塩

他の抗ヒスタミンより作用が現れるのが遅く、持続時間が長い

☆☆プロメタジンテオクル酸塩

【禁】15歳未満(プロメタジンが致命的な呼吸抑制を引き起こす報告があるため)

☆☆☆クロルフェニラミンマレイン酸塩

(特記事項なし)

ジフェンヒドラミンサリチル酸塩

(アレルギー用内服薬より転記(ただし同成分は転記先に未記載))

【禁】授乳中

 

●抗コリン成分

・中枢に作用し、自律神経系の混乱軽減

・末梢で消化管の緊張低下

(胃腸鎮痛鎮痙薬より転記)

【禁】機械類の操作

【相】心臓病、緑内障、排尿困難、高齢者

【副】目の霞み、眩しさ、火照り、頭痛、眠気、口渇、便秘、排尿困難

☆☆☆スコポラミン臭化水素酸塩水和物

古くから乗り物酔い防止として使われている

・吸収が良く、肝臓で速やかに代謝されるため持続時間が短い

☆☆☆☆ロートエキス[鎮痛鎮痙]

(胃腸薬(鎮痛鎮痙系)より転記)

・ロートコン(ナス科、ハシリドコロ又はチョウセンハシリドコロの根茎及び根)の抽出物

【禁】授乳中

 

●鎮静成分

☆アリルイソプロピルアセチル尿素

(解熱鎮痛薬より転記)

・脳の興奮抑制により痛覚を鈍くする

依存性が高い

【禁】機械類の操作(眠気)

☆☆☆ブロモバレリル尿素(ブロムワレリル尿素)

(解熱鎮痛薬より転記)

・アリルイソプロピルアセチル尿素と同じ

【相】妊婦、妊娠疑い

 

●キサンチン系成分

・上記成分による眠気の副作用の軽減を目的としているわけではない

☆☆☆☆☆カフェイン、クエン酸カフェイン等

・脳に軽い興奮状態を起こし、平衡感覚の混乱による眩暈を軽減

・乗り物酔いによる頭痛の緩和

(眠気防止薬より転記)

・脳に軽い興奮状態を起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑制

・利尿作用

摂取量の上限は、200mg/1回、500mg/1日

【禁】心臓病、胃酸過多、胃潰瘍、長期連用

【相】妊婦、妊娠疑い、授乳中

【副】震え、めまい、不安、不眠、頭痛、胃腸障害、動悸

☆☆ジプロフィリン

(鎮咳去痰薬より転記)

【相】甲状腺機能障害、てんかん

【副】動悸

 

●局所麻酔成分

・嘔吐刺激の和らげ、吐き気を抑制


⇒胃腸薬(鎮痛鎮痙系)

【禁】長期連用

☆アミノ安息香酸エチル

(胃腸薬(鎮痛鎮痙系)より転記)

【禁】6歳未満(メトヘモグロビン血症を起こす恐れ)

 

●その他

☆☆☆ビタミンB2

(特記事項なし)


⇒滋養強壮薬

主成分:リボフラビン(リボフラビン酪酸エステル、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム等)

脂質の代謝に関与、皮膚や粘膜機能の正常化

口角炎、口唇炎、口内炎、舌炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび、肌荒れ、赤鼻、目の充血、目のかゆみ、ビタミンの補給

・【注】尿が黄色くなる(元の成分の色であり、問題は無い)

☆☆ビタミンB6

(特記事項なし)


⇒滋養強壮薬

主成分:ピリドキシン(ピリドキシン塩酸塩、ピリドキサールリン酸エステル)

蛋白質の代謝に関与、皮膚や粘膜、神経機能の維持

口角炎、口唇炎、口内炎、舌炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび、肌荒れ、手足のしびれ、ビタミンの補給

ナイアシン(☆ニコチン酸アミド、ニコチン酸)

(特記事項なし)


⇒滋養強壮薬

・皮膚や粘膜機能維持

 

●相互作用

・【禁】[併用]風邪薬、解熱鎮痛薬、睡眠鎮静薬、鎮咳去痰薬、胃腸鎮痛鎮痙薬、アレルギー用薬

 

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投稿日:2017年6月16日 更新日:

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