※あくまで手引きに記載された試験範囲として、内容をまとめたものです。
※既に試験に受かっている方はここの記載だけを当てにしないでください。
※成分名前の☆は三重県の平成25~29年での第三章の試験にて、名称が登場した回数です。(1回以上登場した年を1とカウント。また、名称のみを参照)
【禁】禁忌、【相】相談、【重】重篤な副作用、【副】その他の副作用、【注】備考等
(OTC添付文書への表記方法に従う。そのため、手引きでは「避ける」といった表現も【禁】ではなく【相】に当たるものもある。基本的にどのような表記だろうが『ダメ』だと考えれば問題ない)
●皮膚症状について
・毛嚢炎(疔):アクネ菌(にきび桿菌)ではなく、化膿菌(黄色ブドウ球菌等)が毛穴に入り、増殖して生じた吹出物。にきびに比べ、痛みや腫れが顕著。顔面のものは面疔とも
・伝染性膿痂疹(とびひ):毛穴を介さず、化膿菌が虫刺されや掻き傷等から入りできた水疱、かさぶた、ただれ(糜爛)。小児に多い
●角質軟化成分
・皮膚の一部が機械的な刺激や圧迫によって部分的に厚くなったうおのめやたこの角質軟化
サリチル酸
・角質成分を溶解
・抗菌、抗真菌、抗炎症もあり、にきび用薬にも
・落屑(ふけ)抑制で毛髪用薬にも
☆硫黄
・角質層を構成するケラチンを変質
・抗菌、抗真菌もあり、にきび用薬にも
保湿成分
☆☆☆☆グリセリン
(特記事項なし)
⇒胃腸薬(浣腸系)
・浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込み、直腸粘膜を刺激
・【相】心臓病、高齢者
・【相】痔出血(傷口から血管内に侵入、赤血球の破壊、腎不全を引き起こす可能性)
・【副】肛門部の熱感
☆尿素
(特記事項なし)
白色ワセリン
(特記事項なし)
オリブ油
・モクセイ科、オリーブの果実を圧搾して得た脂肪油
☆ヘパリン類似物質
(皮膚薬(消毒、鎮痛等)より転記)
・【禁】出血性血液疾患(血友病等)(血液凝固作用)
●抗菌成分
スルファジアジン[サルファ剤]
・細菌のDNA合成阻害
ホモスルファミン[サルファ剤]
・スルファジアジンと同じ
スルフイソキサゾール[サルファ剤]
・スルファジアジンと同じ
バシトラシン
・細菌の細胞壁合成阻害
フラジオマイシン硫酸塩(※手引きでは硫酸フラジオマイシン)
・細菌の蛋白質合成阻害
☆☆クロラムフェニコール
・フラジオマイシン硫酸塩と同じ
●抗真菌成分
・【禁】膣、陰嚢、外陰部、湿疹、湿潤、ただれ、亀裂や酷い外傷、化膿
オキシコナゾール硝酸塩[イミダゾール系]
・皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生妨害
・細胞膜の透過性を変化、増殖抑制
・【副】晴れ、刺激感
・【注】他のイミダゾール系で被れたことがある人は避ける
ネチコナゾール塩酸塩[イミダゾール系]
・オキシコナゾール硝酸塩と同じ
ビホナゾール[イミダゾール系]
・オキシコナゾール硝酸塩と同じ
スルコナゾール硝酸塩[イミダゾール系]
・オキシコナゾール硝酸塩と同じ
エコナゾール硝酸塩[イミダゾール系]
・オキシコナゾール硝酸塩と同じ
クロトリマゾール[イミダゾール系]
・オキシコナゾール硝酸塩と同じ
☆ミコナゾール硝酸塩[イミダゾール系]
・オキシコナゾール硝酸塩と同じ
チオコナゾール[イミダゾール系]
・オキシコナゾール硝酸塩と同じ
アモロルフィン塩酸塩
・皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分産生妨害、増殖抑制
☆ブテナフィン塩酸塩
・アモロルフィン塩酸塩と同じ
☆テルビナフィン塩酸塩
・アモロルフィン塩酸塩と同じ
シクロピロクスオラミン
皮膚糸状菌の細胞膜に作用、増殖や生存に必要な物質輸送機能妨害、増殖抑制
☆☆ウンデシレン酸
・患部を酸性にし、皮膚糸状菌の発育抑制
ウンデシレン酸亜鉛
・ウンデシレン酸と同じ
ピロールニトリン
・菌の呼吸や代謝妨害、皮膚糸状菌の増殖抑制
・単体では効果が弱いため、他の組み合わせられる
トルナフタート
(特記事項なし)
エキサラミド
(特記事項なし)
木槿皮[抗真菌]
・アオイ科、ムクゲの幹皮
●毛髪関連成分
☆カルプロニウム塩化物
・アセチルコリンに類似した作用があり、頭皮の血管拡張、毛根への血行促進による発毛
・【副】発汗、寒気、震え、吐き気
エストラジオール安息香酸エステル
・過剰な男性ホルモンの働きによる脱毛に対して、女性ホルモンによる脱毛抑制
・【相】妊婦、妊娠疑い
●生薬
☆何首烏[脂質代謝を高める]
・タデ科、ツルドクダミの塊根
⇒滋養強壮薬
何首烏[強壮]
・タデ科、ツルドクダミの塊根
竹節人参[血行促進、抗炎症]
・ウコギ科、トチバニンジンの根茎を通例、湯通ししたもの
⇒風邪薬
竹節人参[強壮]
・ウコギ科、トチバニンジンの根茎を通例、湯通ししたもの
ヒノキチオール[抗菌、血行促進、抗炎症]
・ヒノキ科、タイワンヒノキ等から得られた精油成分