※あくまで手引きに記載された試験範囲として、内容をまとめたものです。
※既に試験に受かっている方はここの記載だけを当てにしないでください。
※成分名前の☆は三重県の平成25~29年での第三章の試験にて、名称が登場した回数です。(1回以上登場した年を1とカウント。また、名称のみを参照)
【禁】禁忌、【相】相談、【重】重篤な副作用、【副】その他の副作用、【注】備考等
(OTC添付文書への表記方法に従う。そのため、手引きでは「避ける」といった表現も【禁】ではなく【相】に当たるものもある。基本的にどのような表記だろうが『ダメ』だと考えれば問題ない)
●誤用時の対応について
・誤飲:中毒物質の消化管からの吸収を遅らせるため、数分以内に多量の牛乳、無い場合は、水を飲ませる(卵白水や小麦粉を水に溶いたものでも良いが、作る手間から早めに水を飲ませることを優先)。自己判断で吐き出させない
・目に入った:15分以上、顔を横に向け上から水を流すか、弱い流れの水で洗う。水を満たした容器に顔をつけ、中で目を開けても良い(痛みで目を開けられない場合)。アルカリ性の時は特に念入りに水洗する。中和をするのは刺激を強め、状態悪化を引き起こす恐れがある
・皮膚付着:流水にかけながら脱衣し、15分以上石鹸を用いて水洗する。アルカリ性の時は特に念入りに水洗する。中和をするのは刺激を強め、状態悪化を引き起こす恐れがある
・誤吸入:意識が無い場合、空気が新鮮な場所へ運び、人工呼吸
●殺菌消毒成分(人体、器具)
☆☆☆☆クレゾール石鹸液
効果○:細菌、真菌、結核菌
効果×:ウイルス(大部分)
・刺激が強いため、原液が直接皮膚に付かないようにする
・通常、原液を希釈して使用する
☆☆ポリアルキルポリアミオエチルグリシン塩酸塩
・クレゾール石鹸液と同じ
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
・クレゾール石鹸液と同じ
☆エタノール
効果○:細菌、真菌、結核菌、ウイルス
効果×:-
・肌荒れを起こしやすい
・【禁】粘膜面や目の周りへの使用
・【相】傷がある部分への使用
・【注】揮発性
⇒皮膚薬(消毒、鎮痛等)
・【禁】脱脂綿等に浸して皮膚に貼付
・【禁】粘膜面や目の周りへの使用
☆☆☆イソプロパノール
・エタノールと同じ。ただし、ウイルスに対する効果はエタノールに劣る
☆☆クロルヘキシジングルコン酸塩
(皮膚薬(消毒、鎮痛等)より転記)
効果○:細菌、真菌
効果×:結核菌、ウイルス
⇒口腔咽喉含嗽薬
・【禁】アレルギー既往歴、口腔内に傷やひどいただれがある(強い刺激の恐れ)
・【重】ショック
⇒歯痛歯槽膿漏薬
・【重】ショック
●殺菌消毒成分(専ら器具)
次亜塩素酸ナトリウム[塩素系]
効果○:細菌、真菌、結核菌、ウイルス
効果×:-
・皮膚刺激性が強いため、人体の消毒には通常使用されない
・金属腐食性、プラスチックやゴムの劣化作用、漂白作用(毛や絹、ナイロン、アセテート、ポリウレタン、色や柄物への使用は避ける)
・酸性と反応して有毒な塩素ガスが発生する(いわゆる「まぜるな危険」)
・吐瀉物や血液等にも適す
・有機物による効果低下を避けるため、前もって対象物の洗浄を行ってから使用する
☆サラシ粉[塩素系]
・次亜塩素酸ナトリウムと同じ
☆☆ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム[有機塩素系]
・主にプール等の大型設備の洗浄に使用
・塩素臭、刺激性、金属腐食性が比較的抑えられている
トリクロルイソシアヌル酸[有機塩素系]
・ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムと同じ