エピナスチン塩酸塩
第2世代抗ヒスタミン成分で、抗アレルギー成分でもある。
花粉症等のアレルギー性のくしゃみ、鼻水の抑制に使われる。
特徴は、従来の第1世代抗ヒスタミン成分(『ジフェンヒドラミン塩酸塩』や『クロルフェニラミンマレイン酸塩』等)が使われているものに比べ、服用量や回数が格段に抑えられている。
また、第2世代は、第1世代に比べ、中枢への作用が抑えられ、眠気を起こしにくい。
ただし、起こしにくいのであって、起こさないわけではない為、
禁忌
機械類の運転操作
となっている。また、
禁忌
15歳未満、授乳中、肝臓病
等があるため、誰が使うのかを必ず確認しなければならない。
また、この成分は抗アレルギー成分であるため、そもそも、
相談
アレルギー性かはっきりしない
ものには使えない。虫刺され等による痒み等は対象外である。
副作用も第1世代に比べ多い為、注意が必要。
セチリジン塩酸塩
上記と同じく、第2世代抗ヒスタミン成分で抗アレルギー成分でもある。
注意点は上記とほぼ同じだが、禁忌が肝臓病ではなく、
禁忌
腎臓病
である。
エバスチン
上記と同じく、第2世代抗ヒスタミン成分で抗アレルギー成分でもある。
注意点は上記とほぼ同じだが、禁忌に肝臓病や腎臓病はない。
フェキソフェナジン塩酸塩
上記と同じく、第2世代抗ヒスタミン成分で抗アレルギー成分でもある。
注意点は上記とほぼ同じだが、特異な点は、機械類の操作が禁忌ではないことである。
(『ロラタジン』と呼ばれる成分も禁忌ではないが、現時点(18年8月)では要指導医薬品であるため割愛)
また、15歳未満が禁忌である点は、上記第2世代抗ヒスタミン成分に共通するが、7歳以上から使用できる製品が存在する。ただし、現時点(18年8月)では要指導医薬品である。
フルオシノロンアセトニド
ステロイド性抗炎症成分。ステロイドはその強さで、
強
ストロンゲスト(医療用医薬品)
ベリーストロング(医療用医薬品)
ストロング
ミディアム(マイルド)
ウィーク
弱
と分類される。
その中でもこの成分は「ストロング」に分類され、OTCでは最も強い成分である。
注意点は他のステロイドと同じ。
トリアムシノロンアセトニド
ステロイド性抗炎症成分。OTCでは口内炎用薬として使われている。
口内炎用薬は主に、この成分が使われている製品と、ステロイド無配合で「グリチルリチン酸」や「アズレン」等が使われている製品とがある。
ステロイドは抗炎症としては優れているが、ステロイド共通の問題として、免疫力が下がるという点がある。
口内炎には、菌やウイルス等が原因で起こるものもあり、免疫力が下がるステロイドの使用は逆効果となってしまう。
簡単に剥がれる白斑が口腔全体にある、黄色い膿が出ている、発熱等の全身症状がある、使用したらむしろ悪化した等があれば注意が必要。
ベクロメタゾンプロピオン酸エステル
ステロイド性抗炎症成分。OTCでは点鼻薬として使われている。
他の点鼻薬と違い、抗ヒスタミン成分でないため、眠気がない。
ただし、注意点が非常に多く、
禁忌
全身の真菌症、結核性疾患、高血圧、糖尿病、反復性鼻出血、喘息、緑内障、感染症の診断
であったり、
禁忌
18歳未満
であったり、
禁忌
1年で1ヶ月(3ヶ月)以上の使用(1ヶ月か3ヶ月かは製品による)
であったりととにかく多い。(まだあるが、実際の製品の確認を推奨)
アンブロキソール塩酸塩
気道粘膜や痰の粘性を下げ、線毛運動を促進する去痰成分。
アシタザノラスト水和物
抗アレルギー成分。点眼薬で使われる。
禁忌
7歳未満
に注意。
トラニラスト
上記と同じく、抗アレルギー成分で点眼薬で使われる。
禁忌ではないが、7歳以上が対象。
ペミロラスト塩酸塩
上記と同じく、抗アレルギー成分だが、点眼薬の他、内服薬もある。
禁忌ではないが、使用可能な年齢に注意。