28.滋養強壮薬

【禁】:使用してならない、しない、避ける、適用外
【相】:治療を行っている医師、調剤を行った薬剤師への相談
【重】:まれに起こる重篤な副作用
【副】:一般的に現れやすい副作用、漢方製剤では不向きも含む
【注】:再発を招く、要観察、注意喚起、その他注意点
【効】:漢方製剤等の効能、効果
【主】:主製剤

◆滋養強壮薬で使われる成分

■ビタミン

●ビタミンA

・創傷の治癒の促進

【主】 レチノール酢酸エステル、レチノールパルミチン酸エステル、ビタミンA油、肝油
【効】 目の乾燥感、夜盲症緩和、体力低下時の補給
【注】 4000国際単位/1日が上限
妊娠3ヶ月以内 10000国際単位↑/1日摂取した妊婦から生まれた乳児は先天異常の割合が上昇した報告があるため、過剰摂取に留意

●ビタミンB1

【主】 チアミン塩化物塩酸塩、チアミン硝化物、ビスチアミン硝酸塩、チアミンジスルフィド、フルスルチアミン塩酸塩、ビスイブチアミン
【効】 神経痛、腰痛や肩凝り等の筋肉痛や関節痛、痺れ、便秘、眼精疲労、脚気(かっけ)緩和、肉体疲労時の補給

●ビタミンB2

【主】 リボフラビン酪酸エステル、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、リボフラビンリン酸エステルナトリウム
【効】 口角炎、口唇(こうしん)炎、口内炎、舌炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび、肌荒れ、赤鼻、目の充血や痒み緩和、肉体疲労時の補給
【注】 尿が黄色くなる

●ビタミンB6

【主】 ピリドキシン塩酸塩、ピリドキサールリン酸エステル
【効】 口角炎、口唇炎、口内炎、舌炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび、肌荒れ、しびれ、体力低下時の補給

●ビタミンB12

【主】 シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン塩酸塩
【効】 神経機能の正常化

●ビタミンC

【主】 アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カルシウム
【効】 しみ、そばかす、色素沈着緩和(日焼け等)、歯茎や鼻からの出血予防、肉体疲労時の補給

●ビタミンD

【主】 エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール
【効】 骨や歯の発育不良、くる病予防、妊娠授乳期、発育期、老年期の補給
【注】 過剰摂取で高カルシウム血症、異常石灰化 高カルシウム血症は自覚症状がないこともあるが、初期症状として便秘や吐き気、腹痛、多尿等がある

●ビタミンE

【主】 トコフェロール、トコフェロールコハク酸エステル、トコフェロール酢酸エステル
【効】 末梢血管障害による肩こり、首筋のこり、手足の痺れ、冷え、しもやけの緩和、更年期による肩こり、首筋のこり、冷え、手足のしびれ、のぼせ、月経不順緩和、老年期の補給
【注】 下垂体や副腎系に作用し、ホルモン分泌の調節に関与し、ときに生理が早く来る、経血量が多くなることがある

●その他

・ナイアシンニコチン酸ニコチン酸アミド

・パントテン酸カルシウム

・ビオチン

■カルシウム

・骨や歯の形成に必要

・筋肉収縮、血液凝固、神経機能にも関与

・全体

【注】 高カルシウム血症

●クエン酸カルシウム

●グルコン酸カルシウム

●乳酸カルシウム

●沈降炭酸カルシウム

■アミノ酸

●システイン

・髪、爪、肌等に存在する

・メラニン生成抑制、新陳代謝を「活発にすることでメラニンを排出促進

・肝臓でのアルコール分解酵素の補助、アセトアルデヒドと直接反応し代謝促進

●アミノエチルスルホン酸

・いわゆる「タウリン」

・筋肉、脳、心臓、神経等のあらゆるところに存在

・肝臓機能改善

●アスパラギン酸ナトリウム

・エネルギー賛成効率を高める

・乳酸分解促進

■その他

●ヘスペリジン

・ビタミン様物質

・ビタミンCの吸収補助

●コンドロイチン硫酸

・軟骨組織の主成分

・「コンドロイチン硫酸ナトリウム」として関節痛や筋肉痛改善促進、ビタミンB1と合わせ配合されていることも

●グルクロノラクトン

・肝臓の働き補助

・肝血流促進

●ガンマ-オリザノール

・米油や米胚芽油から見出される抗酸化作用

・ビタミンEと組み合わせで配合されることがある

●カルニチン塩化物

・胃液分泌の促進、胃の運動を高める、胃壁の循環血流の増加

・ただし、働きは必ずしも明らかにはなっていない

■生薬

ニンジン ウコギ科 オタネニンジンの細根を除いた根か軽く湯通ししたもの
神経系興奮や副腎皮質の機能亢進によるストレス刺激に対する抵抗力や新陳代謝を高める
オタネニンジンを蒸したものをコウジンとも呼ぶ
ジオウ ゴマノハグサ科 アカヤジオウ等の根又はそれを蒸したもの
血行改善、血色不良や冷えの緩和、強壮、鎮静、鎮痛
トウキ セリ科 トウキ等の根を通例、湯通ししたもの
血行改善、血色不良や冷えの緩和、強壮、鎮静、鎮痛
センキュウ セリ科 センキュウの寝茎を通例、湯通ししたもの
血行改善、血色不良や冷えの緩和、強壮、鎮静、鎮痛
ゴオウ ウシ科 ウシの胆嚢中に生じた結石
強心、血圧降下、興奮鎮静
ロクジョウ シカ科 マンシュウアカジカ等の雄のまだ角化していないか僅かに角化した幼角
強心、強壮、血行促進
インヨウカク メギ科 エピメディウム・ブレビコルヌム、イカリソウ等の地上部
強壮、血行促進、強精
ハンピ 内臓を取り除いたマムシ
強壮、血行促進、強精
ヨクイニン イネ科 ハトムギの種皮を除いた種子
肌荒れ、いぼ、ビタミンB2、B6や瀉下薬等の補助
タイソウ クロウメモドキ科 ナツメの果実
強壮
ゴミシ マツブサ科 チョウセンゴミシの果実
強壮
サンシュユ ミズキ科 サンシュユの偽果の果肉
強壮
サンヤク ヤマノイモ科 ヤマノイモ又はナガイモの周皮を除いた根茎
強壮
オウギ マメ科 キバナオウギ又はナイモウオウギ等の根
強壮
カシュウ タデ科 ツルドクダミの塊根
強壮

■漢方

十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

・虚弱

・カンゾウ

【効】 病後等の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血
【副】 胃腸が弱い 胃部不快感
【重】 肝機能障害

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

・虚弱

・カンゾウ

【効】 元気が無い、胃腸の働きが衰えている、疲れやすいもの 虚弱体質、疲労倦怠、病後等の衰弱、食欲不振、寝汗、感冒
【重】 間質性肺炎
肝機能障害

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