18.痔疾用薬

【禁】:使用してならない、しない、避ける、適用外
【相】:治療を行っている医師、調剤を行った薬剤師への相談
【重】:まれに起こる重篤な副作用
【副】:一般的に現れやすい副作用、漢方製剤では不向きも含む
【注】:再発を招く、要観察、注意喚起、その他注意点
【効】:漢方製剤等の効能、効果
【主】:主製剤

◆痔疾用薬で使われる成分

■局所麻酔(外用痔疾)

・皮膚や粘膜等の局所に使うとその周辺の知覚神経に作用し、刺激伝達を可逆的に遮断

・痔によるかゆみや痛みの緩和

●リドカイン

【重】 (坐薬、注入軟膏で)アナフィラキシー

●リドカイン塩酸塩

【重】 (坐薬、注入軟膏で)アナフィラキシー

●アミノ安息香酸エチル

【重】 (坐薬、注入軟膏で)アナフィラキシー

●ジブカイン塩酸塩

【重】 (坐薬、注入軟膏で)アナフィラキシー

●プロカイン塩酸塩

■鎮痒(外用痔疾)

●抗ヒスタミン

-痔によるかゆみの緩和

-坐剤、注入軟膏は直腸で吸収され循環血液中に侵入し、内服時と同様の影響が出る場合がある

-(実際に抗ヒスタミンが使われている坐剤、注入軟膏を調べたが、禁忌であったりなかったりするため、一般的な注意事項を記載する)

【禁】 機械類の運転操作 眠気、眩しさ、かすみ
【相】 排尿困難 症状の悪化
心臓病 症状の悪化
緑内障 症状の悪化
高齢者 基礎疾患として【相】を持っている可能性があるため
【副】 排尿困難、口渇、眠気、眩しさ、目のかすみ、便秘

・ジフェンヒドラミン

-(実際にジフェンヒドラミンが使われている坐剤、注入軟膏を調べたが、禁忌であったりなかったりするため、一般的な注意事項を記載する)

【禁】 授乳中 ジフェンヒドラミンが乳汁に移行し、昏睡を引き起こす可能性

・ジフェンヒドラミン塩酸塩

-(同上)

【禁】 授乳中 ジフェンヒドラミンが乳汁に移行し、昏睡を引き起こす可能性

・クロルフェニラミンマレイン酸塩

●局所刺激

-局所に穏やかな刺激を与えることで痒みを抑える

・クロタミトン

-熱感刺激

・カンフル

-冷感刺激

・ハッカ油

-冷感刺激

-シソ科ハッカの地上部を水蒸気蒸留し得た油を冷却し固形分を除いた精油

・メントール

-冷感刺激

■抗炎症(外用痔疾)

●ステロイド性抗炎症

-痔による炎症、かゆみの緩和

・全体

【禁】 長期連用
患部の化膿 免疫機能の低下による皮膚感染や刺激の可能性

・ヒドロコルチゾン酢酸エステル

・プレドニゾロン酢酸エステル

●その他の抗炎症

-緩和な抗炎症

・リゾチーム塩酸塩

【禁】 鶏卵アレルギー 卵白由来の成分であるため
【重】 アナフィラキシー
皮膚粘膜眼症候群
中毒性表皮壊死融解症

・グリチルレチン酸

【禁】 「グリチルリチン酸」として40mg↑/1日の長期連用 【重】の可能性が高まる
【相】 むくみの「グリチルリチン酸」として40mg↑/1日の使用 【重】の可能性が高まる
心臓病の「グリチルリチン酸」として40mg↑/1日の使用
肝臓病の「グリチルリチン酸」として40mg↑/1日の使用
腎臓病の「グリチルリチン酸」として40mg↑/1日の使用
高血圧の「グリチルリチン酸」として40mg↑/1日の使用
高齢者の「グリチルリチン酸」として40mg↑/1日の使用
【重】 偽アルドステロン症
【注】 「グリチルリチン酸」は甘味料として薬以外にも使用 薬との重複による過剰摂取

■組織修復(外用痔疾)

・創傷の治癒促進

●アラントイン

●アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(アルクロキサ)

■止血(外用痔疾)

●アドレナリン作動

-血管収縮による止血

・テトラヒドロゾリン塩酸塩

・メチルエフェドリン塩酸塩

【相】 心臓病 (坐薬、注入軟膏で)

交感神経に対する刺激による血管や代謝への影響

高血圧
糖尿病
甲状腺機能障害
高齢者 (坐薬、注入軟膏で)

心悸亢進や血圧上昇等を招くため

・エフェドリン塩酸塩

・ナファゾリン塩酸塩

●収斂保護止血

-粘膜表面に不溶性の幕を作ることによる保護、止血

タンニン酸

-ロートエキスとの組み合わせで使われることもある

・酸化亜鉛

・硫酸アルミニウムカリウム

・卵黄油

■殺菌消毒(外用痔疾)

・感染防止

●クロルヘキシジン塩酸塩

効果有 細菌、真菌
効果無 結核菌、ウイルス

●セチルピリジニウム塩化物

効果有 細菌、真菌
効果無 結核菌、ウイルス

●デカリニウム塩化物

効果有 細菌、真菌
効果無 結核菌、ウイルス

●ベンゼトニウム塩化物

効果有 細菌、真菌
効果無 結核菌、ウイルス

●イソプロピルメチルフェノール

効果有 細菌、真菌
効果無 結核菌、ウイルス

■生薬(外用痔疾)

シコン ムラサキ科 ムラサキの根
新陳代謝促進、殺菌、抗炎症
セイヨウトチノミ トチノキ科 セイヨウトチノキの種子
血行促進、抗炎症

■ビタミン(外用痔疾)

●ビタミンA油

●ビタミンE

・末梢血管の血行改善

【主】 トコフェロール、トコフェロールコハク酸エステル、トコフェロール酢酸エステル
【効】 末梢血管障害による肩こり、首筋のこり、手足の痺れ、冷え、しもやけの緩和、更年期による肩こり、首筋のこり、冷え、手足のしびれ、のぼせ、月経不順緩和、老年期の補給
【注】 下垂体や副腎系に作用し、ホルモン分泌の調節に関与し、ときに生理が早く来る、経血量が多くなることがある

■生薬(内用痔疾)

センナ マメ科 チンネベリセンナ等の小葉
大腸刺激
抽出された成分「センノシド」としての使用もある
【禁】 妊婦、妊娠疑い 刺激による流産、早産の可能性
授乳中 乳汁中への移行による乳児の下痢の可能性
ダイオウ タデ科 ショウヨウダイオウ等の根茎
大腸刺激
「センノシド」を含む
カンゾウ マメ科 ウラルカンゾウやグリキルリザ・グラブラの根やストロン、周皮を除いたもの
抗炎症
ボタンピ ボタン科 ボタンの根皮
鎮痛鎮痙、鎮静
トウキ セリ科 トウキ等の根を通例、湯通ししたもの
血行改善、血色不良緩和、強壮、鎮静、鎮痛
サイコ セリ科 ミシマサイコの根
抗炎症、鎮痛
オウゴン シソ科 コガネバナの周皮を除いた根
抗炎症
セイヨウトチノミ トチノキ科 セイヨウトチノキの種子
抗炎症
カイカ マメ科 エンジュの蕾
止血
カイカク マメ科 エンジュの成熟果実
止血

■抗炎症(内用痔疾)

●リゾチーム塩酸塩

【禁】 鶏卵アレルギー 卵白由来の成分であるため
【重】 アナフィラキシー
皮膚粘膜眼症候群
中毒性表皮壊死融解症
【注】 乳児に使用 アナフィラキシーの可能性があるため要観察

■止血(内用痔疾)

●カルバゾクロム

・毛細血管補強、強化による出血の抑制

■ビタミン(内用痔疾)

●ビタミンE

・末梢血管の血行促進、鬱血改善

【主】 トコフェロール、トコフェロールコハク酸エステル、トコフェロール酢酸エステル
【効】 末梢血管障害による肩こり、首筋のこり、手足の痺れ、冷え、しもやけの緩和、更年期による肩こり、首筋のこり、冷え、手足のしびれ、のぼせ、月経不順緩和、老年期の補給
【注】 下垂体や副腎系に作用し、ホルモン分泌の調節に関与し、ときに生理が早く来る、経血量が多くなることがある

■漢方

乙字湯(おつじとう)

・中↑

・カンゾウ、ダイオウ

【効】 便が硬い、便秘傾向のもの 痔核、切れ痔、便秘、脱肛(軽度)
【副】 虚弱、胃腸が弱い、下痢 吐き気、嘔吐、激しい腹痛を伴う下痢
【重】 肝機能障害
間質性肺炎

芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)

・中↓

・カンゾウ

【効】 出血傾向、胃腸障害がないもの 痔出血、貧血、月経異常、不正出欠、皮下出血
【副】 胃腸が弱い、下痢 胃部不快感、腹痛、下痢

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