24.皮膚薬(消毒、鎮痛等)

【禁】:使用してならない、しない、避ける、適用外
【相】:治療を行っている医師、調剤を行った薬剤師への相談
【重】:まれに起こる重篤な副作用
【副】:一般的に現れやすい副作用、漢方製剤では不向きも含む
【注】:再発を招く、要観察、注意喚起、その他注意点
【効】:漢方製剤等の効能、効果
【主】:主製剤

◆皮膚薬(消毒、鎮痛等)で使われる成分

■殺菌消毒

●アクリノール

【効果有】 細菌
【効果無】 真菌、結核菌、ウイルス
【注】 黄の色素で、衣服類に付くと黄色くなり、脱色しにくくなる

●オキシドール

・「過酸化水素水」の日本薬局方の名前。

・分解時に発生する泡立ち等で効果を発するため、持続性が低く、浸透性も低い。

【効果有】 細菌
【効果無】 真菌、結核菌、ウイルス
【禁】 目の周り 刺激性があるため

●ポビドンヨード

・ヨウ素系

【効果有】 細菌、真菌、結核菌、ウイルス
【効果無】
【禁】 アレルギー既往歴 【重】の可能性
【重】 アナフィラキシー

●ヨードチンキ

・ヨウ素系

【効果有】 細菌、真菌、結核菌、ウイルス
【効果無】
【禁】 アレルギー既往歴 【重】の可能性
粘膜や目の周り 皮膚刺激性が強いため
化膿 症状の悪化
マーキュロクロムとの併用 殺菌作用の低下

●ベンザルコニウム塩化物

・陽性界面活性成分

効果有 細菌、真菌
効果無 結核菌、ウイルス
【注】 石鹸と使用すると効果が低下するため、石鹸を使用した後は十分洗い流す必要

●ベンゼトニウム塩化物

・陽性界面活性成分

効果有 細菌、真菌
効果無 結核菌、ウイルス
【注】 石鹸と使用すると効果が低下するため、石鹸を使用した後は十分洗い流す必要

●セチルピリジニウム塩化物

・陽性界面活性成分

効果有 細菌、真菌
効果無 結核菌、ウイルス
【注】 石鹸と使用すると効果が低下するため、石鹸を使用した後は十分洗い流す必要

●セトリミド

・陽性界面活性成分

効果有 細菌、真菌
効果無 結核菌、ウイルス
【注】 石鹸と使用すると効果が低下するため、石鹸を使用した後は十分洗い流す必要

●クロルヘキシジン塩酸塩

【効果有】 細菌、真菌
【効果無】 結核菌、ウイルス

●クロルヘキシジングルコン酸塩

【効果有】 細菌、真菌
【効果無】 結核菌、ウイルス

●マーキュロクロム

・有機水銀の一種

・通常量では水銀中毒を引き起こす程の浸透性はない

【効果有】 細菌
【効果無】 真菌、結核菌、ウイルス
【禁】 口の周り、口が触れる部分
ヨードチンキとの併用 殺菌作用の低下

●エタノール

【効果有】 細菌、真菌、結核菌、ウイルス
【効果無】
【禁】 粘膜や目の周り 刺激性が強いため
脱脂綿等に浸み込まして使用

※「消毒用エタノール」は酒税の関係で価格が跳ね上がることを防ぐために、意図的に「イソプロパノール」が添加物として入っているものもあったりする

●イソプロピルメチルフェノール

効果有 細菌、真菌
効果無 結核菌、ウイルス

●チモール

効果有 細菌、真菌
効果無 結核菌、ウイルス

●フェノール

効果有 細菌、真菌
効果無 結核菌、ウイルス

●レゾルシン

効果有 細菌、真菌
効果無 結核菌、ウイルス

■ステロイド性抗炎症

・全体

【禁】 長期連用
患部の化膿 免疫機能の低下による皮膚感染や刺激の可能性
広範囲の使用

●デキサメタゾン

●プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル

●プレドニゾロン酢酸エステル

●ヒドロコルチゾン

●ヒドロコルチゾン酪酸エステル

●ヒドロコルチゾン酢酸エステル

■非ステロイド性抗炎症(鎮痒等)

●ブフェキサマク

【重】 接触皮膚炎
【副】 腫れ、刺激感、光線過敏症、しみ、皮膚乾燥

※日本では、効果の有益性が重篤なアレルギー反応の危険性に勝るものではないとして、製剤の販売は終了している

●ウフェナマート

・末梢組織でのプロスタグランジンの産生抑制

【副】 刺激感、熱感、乾燥感

■非ステロイド性抗炎症(鎮痛等)

●インドメタシン

【禁】 長期連用 過度の使用により効果が増幅することは無く、安全性が確認されていないため
田虫や化膿 殺菌作用は無く、痛みによる皮膚感染に気づきにくくなる
喘息
妊婦、妊娠疑い 循環血液中に侵入することによる胎児への影響
11歳未満又は15歳未満 含量1%の貼付剤は15歳未満

●ケトプロフェン

【禁】 長期連用 過度の使用により効果が増幅することは無く、安全性が確認されていないため
田虫や化膿 殺菌作用は無く、痛みによる皮膚感染に気づきにくくなる
喘息
妊婦、妊娠疑い 循環血液中に侵入することによる胎児への影響
15歳未満 有効性、安全性の未確認

チアプロフェン酸、スプロフェン、フェノフィブラート、

オキシベンゾン、オクトクリレンでアレルゲンとしての免疫機構が認識した(アレルギー症状を起こした)

分子の化学構造が類似しているためアレルギーを起こす可能性
天候に関わらず、使用中あるいは使用後も当分は屋外での活動を控えるか、サポーター等で覆い紫外線を避ける 光線過敏症の可能性
【重】 アナフィラキシー
接触皮膚炎
光線過敏症
【副】 腫れ、刺激感、水泡、ただれ、色素新着、皮膚乾燥

●ピロキシカム

【禁】 長期連用 過度の使用により効果が増幅することは無く、安全性が確認されていないため
田虫や化膿 殺菌作用は無く、痛みによる皮膚感染に気づきにくくなる
喘息
妊婦、妊娠疑い 循環血液中に侵入することによる胎児への影響
15歳未満 有効性、安全性の未確認
【副】 光線過敏症、腫れ、かぶれ、水泡、落屑(らくせつ)(皮膚の皮がむけること)

●フェルビナク

【禁】 長期連用 過度の使用により効果が増幅することは無く、安全性が確認されていないため
田虫や化膿 殺菌作用は無く、痛みによる皮膚感染に気づきにくくなる
喘息
妊婦、妊娠疑い 循環血液中に侵入することによる胎児への影響
15歳未満 有効性、安全性の未確認

●ジクロフェナクナトリウム

【禁】 長期連用 過度の使用により効果が増幅することは無く、安全性が確認されていないため
田虫や化膿 殺菌作用は無く、痛みによる皮膚感染に気づきにくくなる
喘息
妊婦、妊娠疑い 循環血液中に侵入することによる胎児への影響
15歳未満 有効性、安全性の未確認

●サリチル酸メチル

・局所刺激による血行促進

・視覚神経に軽い麻痺を起こす

●サリチル酸グリコール

・局所刺激による血行促進

・視覚神経に軽い麻痺を起こす

●イブプロフェンピコノール

・主ににきびに

・外用での鎮痛作用はほぼ期待できない

・吹き出物の拡張抑制や発赤、腫れを抑制

●グリチルリチン類

・グリチルレチン酸

・グリチルリチン酸二カリウム

・グリチルリチン酸モノアンモニウム

■局所麻酔

●ジブカイン塩酸塩

●リドカイン

●アミノ安息香酸エチル

●テシットデシチン

●アンモニア

【禁】 粘膜や目の周り 刺激性が強いため

■抗ヒスタミン

・全体

【副】 腫れ

●ジフェンヒドラミン

●ジフェンヒドラミン塩酸塩

●クロルフェニラミンマレイン酸塩

●ジフェニルイミダゾール

●イソチペンジル塩酸塩

■局所刺激

・全体

【禁】 粘膜や目の周り 刺激性が強いため

●冷感刺激

-軽い炎症を起こし、反射的な血管拡張による血行促進

-知覚神経の麻痺による鎮痛鎮痒

-打撲等の急性の腫れや熱感を伴うものに適す

・メントール

・カンフル

・ハッカ油

・ユーカリ油

●温感刺激

-血管拡張による血行促進

【副】 痛み 刺激が強すぎて
【注】 痛み、低温火傷 貼付剤で貼り付けた部分をこたつ等で温めると痛みを生じやすくなったり、低温火傷を引き起こす可能性
入浴1時間前には使用せず、入浴後に使用する場合はほてりがなくなってから使う

・カプサイシン

・ノニル酸ワニリルアミド

・ニコチン酸ベンジルエステル

・生薬

トウガラシ ナス科 トウガラシの果実

・クロタミトン

-軽い灼熱感による鎮痒

■収斂、皮膚保護

【禁】 化膿、傷が深い 症状の悪化

●酸化亜鉛

・患部のたんぱく質と結合、皮膜を形成し保護

●ピロキシリン(ニトロセルロース)

・薄い皮膜を形成し創傷を保護

■組織修復

●アラントイン

●ビタミンA油

■アドレナリン作動

・血管収縮による止血

●ナファゾリン塩酸塩

■血行促進

●ヘパリン類似物質

【禁】 出血しやすい、出血が止まりにくい、出血性血液疾患 血液凝固を抑制する作用があるため

●ポリエチレンスルホン酸ナトリウム

【禁】 出血しやすい、出血が止まりにくい、出血性血液疾患 血液凝固を抑制する作用があるため

●ニコチン酸ベンジルエステル

●ビタミンE

■漢方

・いずれも外用薬として使われる

紫雲膏(しうんこう)

【効】 ひび、あかぎれ、しもやけ、うおのめ、あせも、ただれ、外傷、火傷、痔核による痛み、肛門裂傷、湿疹、皮膚炎
【副】 火傷、外傷がひどい、化膿、広範囲

中黄膏(ちゅうおうこう)

【効】 急性化膿性皮膚疾患の初期、打ち身、捻挫
【副】 火傷、外傷がひどい、化膿、広範囲

■生薬

アルニカ キク科 アルニカ
抗炎症、血行促進
サンシシ アカネ科 クチナシの果実
抗炎症、血行促進
オウバク ミカン科 キハダやフェロデンドロン・キネンセの周皮を除いた樹皮
抗炎症、血行促進
セイヨウトチノミ トチノキ科 セイヨウトチノキの種子
抗炎症、血行促進

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