20.婦人薬

【禁】:使用してならない、しない、避ける、適用外
【相】:治療を行っている医師、調剤を行った薬剤師への相談
【重】:まれに起こる重篤な副作用
【副】:一般的に現れやすい副作用、漢方製剤では不向きも含む
【注】:再発を招く、要観察、注意喚起、その他注意点
【効】:漢方製剤等の効能、効果
【主】:主製剤

◆婦人薬で使われる成分

■女性ホルモン

・人工的に合成された女性ホルモンの一種

●エチニルエストラジオール

・膣粘膜又は外陰部に適用、吸収されて循環血液に移行

【禁】 妊婦、妊娠疑い 胎児の先天性異常の可能性
授乳中 乳汁への移行
【注】 長期連用 血栓症の可能性、乳がんや脳卒中等の可能性が高まる

■生薬

サフラン アヤメ科 サフランの柱頭
鎮静、鎮痛、月経促進
日本薬局方収載:サフランは煎じて冷え性や血色不良にも
コウブシ カヤツリグサ科 ハマスゲの根茎
鎮静、鎮痛、月経促進
センキュウ セリ科 センキュウの寝茎を通例、湯通ししたもの
血行改善、血色不良や冷えの緩和、強壮、鎮静、鎮痛
トウキ セリ科 トウキ等の根を通例、湯通ししたもの
血行改善、血色不良や冷えの緩和、強壮、鎮静、鎮痛
ジオウ ゴマノハグサ科 アカヤジオウ等の根又はそれを蒸したもの
血行改善、血色不良や冷えの緩和、強壮、鎮静、鎮痛
シャクヤク ボタン科 シャクヤクの根
鎮痛鎮痙、鎮静
ボタンピ ボタン科 ボタンの根皮
鎮痛鎮痙、鎮静
サンソウニン クロウメモドキ科 サネブトナツメの種子
神経の興奮や緊張の緩和
カノコソウ オキナエシ科 カノコソウの根茎や根
神経の興奮や緊張の緩和
カンゾウ マメ科 ウラルカンゾウやグリキルリザ・グラブラの根やストロン、周皮を除いたもの
抗炎症、健胃、気道粘膜からの分泌促進
オウレン キンポウゲ科 オウレン等の根をほどんど除いた根茎
苦味による健胃
ソウジュツ キク科 ホソバオケラ等の根茎
香りによる健胃
ビャクジュツ キク科 オケラ等の根茎
香りによる健胃
ダイオウ タデ科 ショウヨウダイオウ等の根茎
大腸刺激
「センノシド」を含む
【禁】 妊婦、妊娠疑い 刺激による流産、早産の可能性
授乳中 乳汁中への移行による乳児の下痢の可能性
【注】 ダイオウを含む漢方 瀉下が必要無い場合は副作用扱いになるため、ダイオウを含む漢方と瀉下薬との併用は注意
モクツウ アケビ科 アケビ等の蔓性の茎を通例、横斬りにしたもの
利尿
ブクリョウ サルノコシカケ科 マツホドの菌核で通例、外層をほとんど除いたもの
利尿、健胃、鎮静

■ビタミン、滋養強壮

●ビタミンB1

【主】 チアミン塩化物塩酸塩、チアミン硝化物、ビスチアミン硝酸塩、チアミンジスルフィド、フルスルチアミン塩酸塩、ビスイブチアミン
【効】 神経痛、腰痛や肩凝り等の筋肉痛や関節痛、痺れ、便秘、眼精疲労、脚気(かっけ)緩和、肉体疲労時の補給

●ビタミンB2

【主】 リボフラビン酪酸エステル、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、リボフラビンリン酸エステルナトリウム
【効】 口角炎、口唇(こうしん)炎、口内炎、舌炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび、肌荒れ、赤鼻、目の充血や痒み緩和、肉体疲労時の補給
【注】 尿が黄色くなる

●ビタミンB6

【主】 ピリドキシン塩酸塩、ピリドキサールリン酸エステル
【効】 口角炎、口唇炎、口内炎、舌炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび、肌荒れ、しびれ、体力低下時の補給

●ビタミンB12

【主】 シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン塩酸塩
【効】 神経機能の正常化

●ビタミンC

【主】 アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カルシウム
【効】 しみ、そばかす、色素沈着緩和(日焼け等)、歯茎や鼻からの出血予防、肉体疲労時の補給

●ビタミンE

【主】 トコフェロール、トコフェロールコハク酸エステル、トコフェロール酢酸エステル
【効】 末梢血管障害による肩こり、首筋のこり、手足の痺れ、冷え、しもやけの緩和、更年期による肩こり、首筋のこり、冷え、手足のしびれ、のぼせ、月経不順緩和、老年期の補給
【注】 下垂体や副腎系に作用し、ホルモン分泌の調節に関与し、ときに生理が早く来る、経血量が多くなることがある

●アミノエチルスルホン酸(タウリン)

・体のあらゆる部分に存在

・細胞が正常に働くために必要

・肝臓機能を改善

●グルクロノラクトン

・肝臓の働き補助

・肝血流促進

・全身倦怠感、疲労時の栄養補給に

●生薬

ニンジン ウコギ科 オタネニンジンの細根を除いた根又は軽く湯通ししたもの
神経系の興奮、副腎皮質の機能亢進

■漢方

温経湯(うんけいとう)

・中↓

・カンゾウ

【効】 手足のほてり、唇が乾くもの 月経不順、月経困難、おりもの、更年期障害、不眠、神経症、湿疹、皮膚炎、足腰の冷え、しもやけ、手あれ
【副】 胃腸が弱い

温清飲(うんせいいん)

・中

・いずれも含まれない

【効】 皮膚がかさかさ、色艶が悪い、のぼせるもの 月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症、湿疹、皮膚炎
【副】 胃腸が弱い、下痢 胃部不快感、下痢
【重】 肝機能障害

加味逍遙散(かみしょうようさん)

・中↓

・カンゾウ

【効】 のぼせ感、肩凝り、疲れやすい、精神神経症状(苛立ち等)、時に便秘傾向のもの 冷え性、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症
【副】 胃腸が弱い 吐き気、嘔吐、胃部不快感、下痢
【重】 肝機能障害
腸間膜静脈硬化症

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

・比較的体力あり

・いずれも含まれない

【効】 ときに下腹部痛、肩凝り、頭重、めまい、のぼせ、足冷え 月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身、しもやけ、しみ、湿疹、皮膚炎、にきび
【副】 虚弱
【重】 肝機能障害

五積散(ごしゃくさん)

・中~やや虚弱

・カンゾウ、マオウ

【効】 冷えがあるもの 胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、更年期障害、感冒
【副】 虚弱、胃腸が弱い、発汗傾向

柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

・中↓

・カンゾウ

【効】 冷え性、貧血気味、神経過敏、動悸、息切れ、ときに寝汗、頭部発汗、口渇があるもの 更年期障害、血の道症、不眠症、神経症、動悸、息切れ、風邪の後期、気管支炎
【重】 間質性肺炎
肝機能障害

四物湯(しもつとう)

・虚弱

・いずれも含まれない

【効】 冷え症、皮膚の感想、色艶が悪い、胃腸障害の無いもの 月経不順、月経異常、更年期障害、血の道症、冷え症、しもやけ、しみ、貧血、産後や流産後の疲労回復
【副】 胃腸が弱い、虚弱、下痢 胃部不快感、腹痛、下痢

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

・中↑

・カンゾウ、ダイオウ

【効】 のぼせ、便秘しがちのもの 月経不順、月経困難、月経痛、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛や肩凝り等)、痔疾、打ち身
【副】 虚弱、胃腸が弱い、下痢 激しい腹痛を伴う下痢

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

・虚弱

・いずれも含まれない

【効】 冷え性、貧血傾向、疲れやすい、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩凝り、耳鳴り、動悸のもの 月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産後や産後や流産による障害(貧血やめまい等)、めまい、立ちくらみ、頭重、肩凝り、腰痛、足腰の冷え、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り、低血圧
【副】 胃腸が弱い 胃部不快感

スポンサーリンク