21.アレルギー用内服薬

【禁】:使用してならない、しない、避ける、適用外
【相】:治療を行っている医師、調剤を行った薬剤師への相談
【重】:まれに起こる重篤な副作用
【副】:一般的に現れやすい副作用、漢方製剤では不向きも含む
【注】:再発を招く、要観察、注意喚起、その他注意点
【効】:漢方製剤等の効能、効果
【主】:主製剤

◆アレルギー用内服薬で使われる成分

■抗ヒスタミン

・全体

【禁】 機械類の運転操作 眠気、眩しさ、かすみ
【相】 排尿困難 症状の悪化
心臓病 症状の悪化
緑内障 症状の悪化
高齢者 基礎疾患として【相】を持っている可能性があるため
【副】 排尿困難、口渇、眠気、眩しさ、目のかすみ、便秘

●クロルフェニラミンマレイン酸塩

●カルビノキサミンマレイン酸塩

●クレマスチンフマル酸塩

●ジフェンヒドラミン塩酸塩

【禁】 授乳中 ジフェンヒドラミンが乳汁に移行し、昏睡を引き起こす可能性

●ジフェニルピラリン塩酸塩

●ジフェニルピラリンテオクル酸塩

●トリプロリジン塩酸塩

●メキタジン

【重】 アナフィラキシー
肝機能障害
血小板減少

●アゼラスチン

●エメダスチン

●ケトチフェン

■抗炎症

●グリチルリチン酸系

・全体

【禁】 「グリチルリチン酸」として40mg↑/1日の長期連用 【重】の可能性が高まる
【相】 むくみの「グリチルリチン酸」として40mg↑/1日の使用 【重】の可能性が高まる
心臓病の「グリチルリチン酸」として40mg↑/1日の使用
肝臓病の「グリチルリチン酸」として40mg↑/1日の使用
腎臓病の「グリチルリチン酸」として40mg↑/1日の使用
高血圧の「グリチルリチン酸」として40mg↑/1日の使用
高齢者の「グリチルリチン酸」として40mg↑/1日の使用
【重】 偽アルドステロン症
【注】 「グリチルリチン酸」は甘味料として薬以外にも使用 薬との重複による過剰摂取

・グリチルリチン酸

・グリチルリチン酸二カリウム

・グリチルリチン酸モノアンモニウム

●リゾチーム塩酸塩(平成30年3月の手引き改訂で削除)

・鼻粘膜や喉の炎症を修復

・気道粘膜の線毛運動促進による去痰も併せて持つ

【禁】 鶏卵アレルギー 卵白由来の成分であるため
【重】 アナフィラキシー
皮膚粘膜眼症候群
中毒性表皮壊死融解症
【注】 乳児に使用 アナフィラキシーの可能性があるため要観察

●ブロメライン、セミアルカリプロティナーゼ

【相】 血液凝固異常

(血が固まりにくい状態)

血を固める「フィブリン」等を分解することによる出血傾向の悪化
肝機能障害 代謝や排泄の遅延による【副】の可能性が上がる
【副】 出血(鼻血等)

●トラネキサム酸

・体内での気炎物質産生を抑制

【相】 血栓

(脳血栓や心筋梗塞等)

固まった血を溶け難くする作用があるため

●生薬

カンゾウ マメ科 ウラルカンゾウやグリキルリザ・グラブラの根やストロン、周皮を除いたもの
抗炎症、健胃、気道粘膜からの分泌促進

■アドレナリン作動

・鼻炎用内服薬で鼻粘膜の血管収縮で充血や腫れを緩和

・血管収縮によりかゆみを鎮静

・全体(プソイドエフェドリン塩酸塩を除く)

【相】 心臓病 症状の悪化
高血圧 症状の悪化
糖尿病 症状の悪化
甲状腺機能障害 症状の悪化
高齢者 基礎疾患として【相】を持っている可能性があるため

●プソイドエフェドリン塩酸塩

【禁】 心臓病 症状の悪化
高血圧 症状の悪化
糖尿病 症状の悪化
甲状腺機能障害 症状の悪化
排尿困難 症状の悪化
モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩等)をパーキンソン病治療に使用中 プソイドエフェドリンの代謝が妨げられることによる【副】の可能性
【副】 不眠
神経過敏
めまい
頭痛
排尿困難
【注】 長期連用 依存性があるため

●フェニレフリン塩酸塩

【注】 長期連用 依存性があるため
授乳中 影響は不明だが、乳汁中に移行するため

●メチルエフェドリン塩酸塩

【注】 長期連用 依存性があるため
授乳中 影響は不明だが、乳汁中に移行するため

■抗コリン

・鼻炎用内服薬で鼻汁分泌、くしゃみを抑制

・全体

【禁】 機械類の運転操作 眠気、眩しさ、かすみ
【相】 排尿困難 症状の悪化
心臓病 症状の悪化
緑内障 症状の悪化
高齢者 基礎疾患として【相】を持っている可能性があるため
【副】 排尿困難、口渇、眩しさ、目のかすみ、便秘

●ベラドンナ総アルカロイド

●ヨウ化イソプロパミド

■ビタミン

・皮膚や粘膜の健康維持や回復

●ビタミンB2

【主】 リボフラビン酪酸エステル、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、リボフラビンリン酸エステルナトリウム
【効】 口角炎、口唇(こうしん)炎、口内炎、舌炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび、肌荒れ、赤鼻、目の充血や痒み緩和、肉体疲労時の補給
【注】 尿が黄色くなる

●ビタミンB6

【主】 ピリドキシン塩酸塩、ピリドキサールリン酸エステル
【効】 口角炎、口唇炎、口内炎、舌炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび、肌荒れ、しびれ、体力低下時の補給

●ビタミンC

【主】 アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カルシウム
【効】 しみ、そばかす、色素沈着緩和(日焼け等)、歯茎や鼻からの出血予防、肉体疲労時の補給

●パンテノール

●パントテン酸カルシウム

●ニコチン酸アミド

■生薬

シンイ モクレン科 マムシバ、コブシ、ハクモクレン等の蕾
鎮静、鎮痛
サイシン ウマノスズクサ科 ウスバサイシン等の根や根茎
鎮痛、鎮咳、利尿、鼻閉への効果
ケイガイ シソ科 ケイガイの花穂
発汗、解熱、鎮痛、鼻閉への効果

■漢方(主に皮膚症状)

茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)

※「ちん」は機種依存文字。表示されない場合は⇒「草かんむり」に「陳」

・中↑

・ダイオウ

【効】 口渇、尿量少ない、便秘するもの 蕁麻疹、口内炎、皮膚のかゆみ、皮膚炎
【副】 虚弱、胃腸が弱い、下痢 激しい腹痛を伴う下痢
【重】 肝機能障害

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

・中

・カンゾウ

【効】 皮膚疾患、発赤、時に化膿するもの 化膿性皮膚疾患、急性皮膚疾患(初期)、蕁麻疹、湿疹、皮膚炎、水虫
【副】 虚弱、胃腸が弱い

消風散(しょうふうさん)

・中↑

・カンゾウ

【効】 皮膚疾患、かゆみが強い、分泌物が多い、ときに局所の熱感があるもの 湿疹、皮膚炎、蕁麻疹、水虫、あせも
【副】 虚弱、胃腸が弱い、下痢 胃部不快感、腹痛

当帰飲子(とうきいんし)

・中

・カンゾウ

【効】 冷え症、皮膚が乾燥するもの 湿疹、分泌物の少ない皮膚炎、かゆみ
【副】 胃腸が弱い、下痢 胃部不快感、腹痛

■漢方(主に鼻症状)

葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)

※「きゅう」は機種依存文字。表示されない場合は⇒「草かんむり」に「弓」

・比較的体力あり

・カンゾウ、マオウ

【効】 鼻詰まり、蓄膿症、慢性鼻炎
【副】 虚弱、胃腸が弱い、発汗傾向 吐き気、胃部不快感

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

・やや虚弱~中

・カンゾウ、マオウ

【効】 薄い水様の痰を伴う咳、鼻水が出るもの 気管支炎、気管支喘息、鼻炎(アレルギー性含)、むくみ、感冒、花粉症
【重】 肝機能障害
間質性肺炎
偽アルドステロン症
【副】 虚弱、胃腸が弱い、発汗傾向 吐き気、胃部不快感等

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

・中↑

・カンゾウ

【効】 皮膚が浅黒い、ときに手足裏に脂汗をかきやすい、腹壁が緊張しているもの 蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきび
【副】 胃腸が弱い 胃部不快感
【重】 肝機能障害
間質性肺炎

辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)

・中↑

・いずれも含まれない

【効】 濃い鼻汁が出る、時に熱感を伴うもの 鼻詰まり、慢性鼻炎、蓄膿症
【副】 虚弱、胃腸虚弱、冷え症 胃部不快感
【重】 肝機能障害
間質性肺炎
腸間膜静脈硬化症

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